越前和紙など福井県の伝統工芸をアピールするアイドルグループ「さくらいと」が28日、サンドーム福井(越前市)で初の単独コンサートに臨む。新型コロナウイルス禍による活動制限などを乗り越え、メンバー5人でたどり着いた憧れのステージに、「活動を通じて大好きになった福井をもっとPRし、県内外の人に魅力を届けたい」と意気込む。(荒田憲助)
杉本知事にコンサート開催を報告した護国まいさん(左端)ら「さくらいと」のメンバー(福井県庁で)
静かな製紙所に、ちゃぷちゃぷと水が跳ねる音が小気味よく響く。真剣なまなざしで手際よく越前和紙を
漉(す)
いているのは職人ではなく、髪を赤っぽく染めた若い女性。インターネット上に2月に公開された動画に映るこの女性は、「さくらいと」でグループ結成時から活動する護国まいさん(26)だ。
護国さんらは、伝統工芸の魅力を伝えたいと2019年にグループを結成し、和紙漉きや若狭塗箸作りの様子をユーチューブやX(旧ツイッター)などで発信。活動の幅を広げ、オリジナル曲の発表や路上ライブなど歌手活動にも力を注いできた。
越前和紙作りに挑戦する護国まいさん=進化ランド提供
単独コンサートへの道のりは
平坦(へいたん)
ではなかった。「イベントが全部中止になり、先が見えなかった」。護国さんは、新型コロナの感染拡大時をこう振り返る。ただ、メンバーらで励まし合い、前向きな気持ちを忘れることはなかった。イベントや舞台のかわりに、職人と交流し伝統工芸への理解を深めるなどコロナ禍でもできる「勉強」を重ねたという。
3日、護国さんら5人は県庁を訪れて杉本知事にコンサート開催を報告。「いつも福井を応援してくれてありがとう。妻と2人分のチケットを買いました」と激励された。プロデューサーの川縁圭志さん(47)は、疲れや不満など感情を抑えられなかった頃もあったが、「振る舞いも変わり、自慢できるほど立派なグループになった」と成長に目を細めた。 コロナ禍などを経てグループの結束力は高まった。護国さんは「仲間がいたからこそ乗り越えられた。今の5人ならサンドームの大舞台に見合ったパフォーマンスができる」と笑顔で語った。 コンサートでは、福井の冬の風物詩・水ようかんへの思いが詰まった代表曲「LOVE水ようかん~箱推しでお願い~」のほか、メンバーが初めて作詞に挑戦した新曲など約20曲を披露予定。チケットは一般2500円、高校生1000円、中学生以下は無料。グループのホームページなどで購入できる。
![[音楽] 福井のアイドルグループ「さくらいと」、初の単独コンサート挑戦「県内外に魅力届けたい」 [音楽] 福井のアイドルグループ「さくらいと」、初の単独コンサート挑戦「県内外に魅力届けたい」](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/04/1713853461_20240423-OYT1I50040-1-1024x576.jpg)