東海大相模高校、女子駅伝神奈川予選で初優勝 3年ぶり2回目の都大路へ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

全国高校駅伝の神奈川県予選を兼ねた県高校駅伝が11月3日、横浜市港北区の日産フィールド小机を発着点に行われ、女子は東海大学付属相模高等学校(東海大相模)が1時間10分46秒で初優勝した。2位でたすきを受けたアンカーが残り200メートルで逆転し、2025年まで5年連続で頂点に立っていた白鵬女子高等学校の連勝を止めた。東海大相模は12月20日に京都市で開かれる全国大会に、3年ぶり2回目の出場となる。

残り200メートルでの逆転、東海大相模が5区で頂点へ

大会は女子が第43回、男子が第79回。女子は5区間22.2キロのコースに27チーム(36校)が出場した。全国大会へ直接進めるのは優勝校の1校だけで、2位から6位のチームは関東大会の結果に望みをつなぐことになる。

レースは最後まで決着がつかなかった。東海大相模は4区を終えて2位。たすきを受けたアンカーの山下想和が、残り200メートルで前の走者を抜き去って逆転した。山下の「ラストは自分が」という言葉も報じられている。優勝タイムは1時間10分46秒。

敗れた白鵬女子は1区の櫛渕が目標を上回る快走を見せたが、大接戦の末に優勝を逃し、連勝記録が止まった。白鵬女子は2025年の大会で5年連続17度目の優勝を飾っており、神奈川の女子駅伝で長く主役を務めてきた学校だ。

舞台の日産フィールド小机は、横浜市港北区の新横浜公園にある陸上競技場で、県高校駅伝は競技場と付設のハーフマラソンコースを使って行われる。コースは年によって距離が変わる。2025年大会は5区間21.8キロで行われ、2026年は22.2キロだったため、優勝タイムを前年と単純に比べることはできない。

白鵬女子の背中を追い続けた県大会の歩み

東海大相模にとって、県の頂点は遠かった。2023年の県大会では、1区の近藤希美(当時3年)が20分39秒で区間賞を取り、2位の白鵬女子に5秒差をつけて2区へたすきをつないだ。だが2区で逆転を許すと差は広がり、1時間11分29秒で3連覇した白鵬女子から2分22秒遅れの2位に終わる。白鵬女子は前年の全国大会で5位に入っていた強豪だった。

2年後も壁は同じだった。2025年は白鵬女子、川崎市立橘高等学校に続く3位で、1時間13分30秒だった。優勝した白鵬女子は1時間12分15秒、2位の橘は1時間13分09秒で、東海大相模は3区(3.1キロ)で1年生の青山未來が10分05秒の区間新記録を出している。上位には入りながら、白鵬女子の背中に届かない年が続いていた。

年県大会の順位その後の結果2023年2位(優勝の白鵬女子と2分22秒差)関東大会5位で記念大会の南関東枠を獲得、全国大会24位2025年3位(1時間13分30秒)全国大会出場なし2026年1位(1時間10分46秒)全国大会出場が決定

では、なぜ「初優勝」なのに「2回目の都大路」なのか。

答えは2023年の特別な出場枠にある。この年の全国大会は女子の第35回記念大会で、47都道府県の代表に加え、全国11の地区から1校ずつが追加で出場できた。東海大相模は11月3日の県大会で2位に終わったものの、11月18日に行われた関東高校駅伝で総合1時間13分04秒の5位に入る。南関東の高校で最上位となり、記念大会の南関東枠で初めて都大路への切符をつかんだ。学校は11月20日、公式サイトのお知らせで、関東大会5位と全国大会への初出場決定を伝えた。

2023年の初出場は58チーム中24位

2023年12月24日、たけびしスタジアム京都を発着点に行われた全国大会。初出場の東海大相模は1時間11分09秒で58チーム中24位となった。優勝は鹿児島の神村学園で、記録は1時間7分28秒。トップとの差は3分41秒だった。同じ大会で神奈川県代表の白鵬女子は1時間10分22秒で14位に入り、東海大相模とは47秒差だった。県大会で区間賞を取った近藤は全国でも1区を任されて区間11位。近藤は同じ年の夏のインターハイ女子3000メートルでは日本人トップの5位に入っていた。

当時の両角駿監督は、3年生が入学した頃は都大路を目標にできるほどの力はなかったと話し、初出場を「大きな一歩」と表現していた。チームは男子と一緒に練習を重ね、全国の舞台を目指してきたという。

あの初出場から3年。今度は県の優勝校として、正面から京都への道を開いた。

インターハイ女子総合初優勝に続く1年

2026年は東海大学付属相模高等学校の陸上競技部にとって、節目が重なる年になった。7月30日から8月5日まで滋賀県で行われた全国高校総体(インターハイ)陸上で、東海大相模は女子総合33点を挙げて初優勝している。七種競技の江口美玲(3年)が5447点で連覇し、走高跳の鴨田るな(3年)も1メートル76で優勝した。リレーでも4×100メートルで3位、4×400メートルで5位に入り、得点を積み上げた。佐久長聖(長野)を3点差で抑えての優勝で、神奈川県勢の女子総合優勝校は2019年の相洋以来、4校目となった。

小野大輔監督は新チームの発足時から、学校対抗での総合優勝を目指そうと選手に伝えてきたと語っていた。夏はトラックとフィールドで、秋は駅伝で、女子が県や全国のタイトルを重ねている。

陸上競技部は男子も強い。2021年11月7日の県高校駅伝で優勝して25年ぶり2度目の都大路出場を決め、2025年にも4年ぶりに県の頂点に立った。2026年の男子(7区間43.4キロ)は、川崎市立橘高等学校が2時間7分15秒で4年ぶり2度目の優勝を果たした。1区の清田が区間賞を取り、6区の津坂がトップとの14秒差をはね返して首位に立つと、7区の米川も区間賞の走りでリードを守った。東海大相模の男子は優勝を逃したものの、5区で1年生の神崎が区間賞を取っている。

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12月20日の全国大会、京都で2度目の挑戦

全国高校駅伝は12月20日、京都市で男女の大会が行われる。女子は第38回大会。2025年の第37回大会は、たけびしスタジアム京都を発着点とする5区間21.0975キロのコースで行われた。1区が6キロで最も長く、2区4.0975キロ、3区と4区が3キロずつ、アンカーの5区が5キロだった。神奈川からは女子が東海大相模、男子が川崎市立橘高等学校の出場が決まっている。

県大会で6位までに入った男女の入賞校は、東京都で行われる関東大会にも出場する。2026年の全国大会も47都道府県の優勝校に加え、北関東や南関東など全国11地区の代表が出場する仕組みで、神奈川の他校にとっては関東大会が京都へのもう一つの道になる。

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2023年の初出場は、県2位から関東大会を経て届いた舞台で24位だった。2026年は神奈川県の代表として京都に乗り込む。2度目の都大路で、東海大相模がどこまで順位を上げるかが見どころになる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

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