ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.09.29 14:02

韓国とウクライナ政府が北朝鮮兵捕虜の身柄の扱いに関する秘密保持合意をめぐり食い違う主張をする中、ウクライナ高官が「大統領レベルで捕虜送還の事実を公開しないことにした合意はなかった」と述べたと、フィナンシャル・タイムズ(FT)が28日(現地時間)、報じた。

FTは「韓国外交部は、両国が7月、北朝鮮兵捕虜を国際法と人道主義的原則に合致する形で扱う一方、当事者の自由意思を尊重することで合意したと明らかにした」と伝えた。続けて、この問題に詳しいウクライナ高官を引用し、「捕虜の送還問題は6月の外相会談で長時間にわたり議論されたが、大統領レベルで送還の事実を公開しないことにした合意はなかった」と報じた。この高官はFTに「彼ら(韓国側)が夏の間ずっとこの問題を議論していたのに、われわれがその話を隠せると期待するのはおかしい」とも話した。

両国の立場が食い違い始めたのは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が23日、米ニューヨークで開かれた国連総会の演説で、ロシアで捕らえられた北朝鮮兵2人が韓国に送還された事実を公開してからだ。韓国政府は、ウクライナが捕虜送還の事実を非公開にすることにした合意を破り、一方的に公開したとして反発している。FTの報道が事実なら、ウクライナは外交部など政府部処レベルで関連する議論が行われたこととは別に、首脳外交レベルでは捕虜送還の事実を非公開にすることで合意したことはないという趣旨で説明したものとみられる。結局、「非公開合意」の具体的な範囲と、これを順守すべき主体について両国が異なる認識を持っていた可能性が提起されている。

FTは、ウクライナ政府内に韓国の親ロシア的な動きに対する相当な不満があることも伝えた。FTは「ウクライナ高官らは、韓国がロシアとの経済関係を強化しているとみていることについても強い不満を示してきた」とし、「高官らは7月に韓国がロシアへ精製油3万トンを輸送したことを指摘した」と伝えた。韓国が先月、ロシアとの協力が必要な北極航路の試験運航を実施した事例にも言及した。

FTは今回の事態について、「北朝鮮とロシアの軍事協力に対応するという共通の利害を持つ韓国とウクライナの関係にも亀裂が生じた」と評価した。ロシア国営RIAノーボスチ通信は関連内容を扱った寄稿文で、「ゼレンスキー大統領が最近、国連の場で北朝鮮兵捕虜の韓国送還の事実を電撃的に公開した背景には、韓国からパトリオット防空ミサイルシステムの支援を受けられなかったことへの不満が作用した」と主張した。ウクライナはこれまで韓国に武器支援を要請しており、パトリオット防空ミサイルシステムの支援も求めてきた。しかし韓国政府は、現在戦争中の地域には人道支援だけを提供するという政策を掲げ、武器支援の要請を受け入れていない。

一方、ゼレンスキー大統領はこの日の国民向け演説で、「現在ロシア領土には北朝鮮兵8000人以上がおり、これに加えて1万人規模の兵力をさらに配置するための準備が進められている」と明らかにした。そのうえで「ロシアは北朝鮮兵派遣の見返りとして技術などを提供している」とし、「ロシアの技術支援の下、北朝鮮領土でシャヘド型攻撃ドローンが生産されている」と主張した。

Share.