ドイツの宇宙企業Isar Aerospace(イザール・エアロスペース)は、日本時間2026年9月6日、ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から「Spectrum(スペクトラム)」ロケットの2回目の打ち上げを実施し、初の軌道投入に成功しました。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Spectrum(Onward and Upward)

・ロケット:Spectrum
・打ち上げ日時:日本時間 2026年9月6日 5時12分
・発射場:アンドーヤ宇宙港(ノルウェー)
・ペイロード:超小型衛星(CubeSat)5機、実験装置1基

2回目の飛行は、Spectrumの性能を実証する「Onward and Upward」ミッションとして実施されました。Spectrumがペイロードを搭載して飛行するのは今回が初めてです。搭載物は、以下のCubeSat 5機と、ロケットから分離しない実験装置1基です。

・CyBEEsat:ベルリン工科大学
・TriSat-S:マリボル大学、SkyLabs
・Platform 6:EnduroSat
・FramSat-1:ノルウェー科学技術大学
・SpaceTeamSat1:ウィーン工科大学の学生チーム
・Let It Go:Dcubedが開発した非分離型の実験装置

Spectrumは打ち上げ後、最大動圧点を通過し、第1段エンジンの燃焼停止、第1段と第2段の分離、第2段エンジンの点火に成功しました。その後、高度100kmを超えてペイロードフェアリングを切り離し、軌道調整を行った後、搭載していた5機の超小型衛星を分離しました。

Isar Aerospaceは打ち上げ後のプレスリリースで、各衛星の状態について顧客と確認を進めていると説明しています。

Spectrumは2回目の飛行で軌道到達

Spectrumは、Isar Aerospaceが開発・製造する全長28m、直径2mの2段式ロケットです。液体酸素と液化プロパンを推進剤とする「Aquila(アクイラ)」エンジンを、第1段に9基、第2段に1基搭載しています。打ち上げ能力は地球低軌道へ最大1000kg、太陽同期軌道へ最大700kgです。

初飛行は日本時間2025年3月30日に実施されました。ロケットは発射台を離れたものの、打ち上げから約30秒後に飛行を中断する措置が取られ、海へ落下しました。今回の2回目の飛行では、第1段と第2段の分離や第2段エンジンの燃焼、5機の超小型衛星の分離まで完了し、Spectrumとして初めて軌道投入に成功しました。

なお、Isar Aerospaceは、今後の打ち上げに使用する3号機から7号機までの製造をすでに進めているとしています。

関連画像・映像日本時間2026年9月6日、ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から打ち上げられた「Spectrum」ロケット(Credit: Isar Aerospace / NASASpaceflight)【▲ 日本時間2026年9月6日、ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から打ち上げられた「Spectrum」ロケット(Credit: Isar Aerospace / NASASpaceflight)】参考画像:ノルウェーのアンドーヤ宇宙港にある発射台に設置されたIsar Aerospaceの「Spectrum」ロケット(Credit: Isar Aerospace)【▲ 参考画像:ノルウェーのアンドーヤ宇宙港にある発射台に設置されたIsar Aerospaceの「Spectrum」ロケット(Credit: Isar Aerospace)】

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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