エア・カナダは2026年9月3日、多くの航空ファンや関係者が予想を巡らせていた2027年夏スケジュールの新規就航路線を正式に発表しました。ティーザー動画による事前のプロモーションで様々な推測が飛び交い、日本路線のサプライズ拡充も一部で期待されていましたが、今回発表された新就航地に日本は含まれませんでした。

 同社の発表によると、2027年夏には新たに5つの都市へ就航します。具体的には、トロント発着の季節運航としてノルウェーのオスロとアイルランドのシャノン、モントリオール発着の季節運航としてスイスのバーゼルとクロアチアのドゥブロヴニク、そしてバンクーバー発着の通年運航として中国の広州へ新たに路線を開設します。オスロ線は北米の航空会社として唯一の直行便となり、シャノン線やドゥブロヴニク線もカナダとを結ぶ唯一の直行便となります。また、広州への就航は北米の航空会社として初の試みとなります。

 機材については、オスロ、シャノン、バーゼルへの3路線には航続距離と経済性に優れた新機材のA321XLRが投入され、ドゥブロヴニク線と広州線にはボーイング787型機が使用されます。このほか既存就航地への新路線として、トロントからフランスのニースおよびグアテマラシティへの路線も開設されます。さらに、トロント発着のネットワーク強化として、ロンドン・ヒースロー線における昼便の再開や、上海線のデイリー化などもあわせて発表されました。

 今回の路線発表では、事前の予想通り新機材の特性を活かした欧州方面への大西洋路線拡充が主役となりました。一方で、アジア太平洋地域への新路線としては中国の広州が選ばれ、過去に他社が実施したような日本路線の完全なサプライズ拡充は見送られる形となりました。しかし、エア・カナダはすでに今年12月からのバンクーバー〜新千歳線の開設を控えており、就航に向けた準備を進めています。今回の発表では欧州新市場や中国市場の開拓が優先されましたが、旺盛な訪日インバウンド需要を背景とした今後の同社のアジア太平洋戦略には引き続き注目が集まります。Photo : Air Canada

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