一般社団法人A-GOALは2026年8月20日、ケニアの首都ナイロビにあるアフリカ最大級のスラム「キベラ」で開催するユースサッカーリーグ「KIKKOMAN presents キベラA-GOALリーグ2026」の1stレグ閉幕を発表しました。

4月3日の開幕から約4か月、8月8日に閉会式を迎えています。今シーズンは過去最大となる2,108名の子どもたち、51クラブが参加して2,853試合を実施し、期間中には約4万4000食が提供されました。

過去最大2,108名が参加

キベラA-GOALリーグは2022年10月に始まり、2026年シーズンで4年目を迎えました。リーグはU9、U11、U13、U15 Boys、U15 Girlsの5カテゴリーで構成され、子どもたちはそれぞれのカテゴリーでリーグ戦を戦います。今シーズンの1stレグは2,108名・51クラブ・2,853試合と、過去最大の規模になりました。

8月8日の閉会式では、各カテゴリーの優勝チームをはじめ、準優勝・3位のチーム、各カテゴリーのBest Player、Best Coachが表彰されました。選手たちにはメダルやトロフィーが贈られ、子どもたちの嬉しそうな笑顔が見られたということです。

日本から訪れたインターン生も閉会式に参加し、現地運営メンバーとともに表彰を行いました。

もっとも、運営は順調ばかりではなかったようです。A-GOALは、悪天候による試合の順延や、参加者の増加にともなう試合数の増加など、さまざまな課題がある中での運営だったと振り返っています。

そのうえで、現地運営メンバーを中心に、多くの企業・団体・サポーターに支えられて1stレグを無事に終えることができたとしています。

2,853試合という数字は、参加者が増えるほど運営負荷も比例して重くなることを示しており、規模拡大と運営体制の両立が続く課題であることがうかがえます。

4万4000食とサッカーの場

キベラでは、厳しい生活環境の中で日々を過ごしている子どもたちも少なくありません。高い犯罪率や衛生環境の悪さ、栄養不良など、子どもたちにとって恵まれた環境とは言いがたい地域です。

そのような中でキベラA-GOALリーグは、子どもたちが安心してスポーツに取り組み、仲間と過ごすことのできる場所の一つとなっています。

本リーグの特徴は、試合の開催にあわせて参加する子どもたちへの食事提供を行っている点です。今シーズンの1stレグでは、約4万4000食が提供されました。

十分な食事を得ることが難しい子どもたちもいる中で、スポーツの場で食事を提供することは、子どもたちが安心して活動し、健やかに成長していくための環境づくりの一つになるとA-GOALは説明しています。

サッカーをするだけでなく、食事をとり、仲間と過ごし、スポーツに夢中になれる時間をつくること。その積み重ねが子どもたちの成長を支えるという考え方です。

食事以外の取り組みもあります。リーグでは、女子プレーヤーへの生理用品の提供やカウンセリングなどの活動も行われています。

U15 Girlsというカテゴリーを設けたうえで、女子選手が競技を続けるうえでの実際的な障壁に手当てをしている点は、サッカーリーグという枠を超えた設計といえます。なお本リーグは、A-GOALと現地NGO「アガベ・ホープ・フォー・キベラ」が連携して運営されています。

2ndレグと東アフリカ大会へ

4年間にわたってリーグを継続する中で、現地メンバーが主体となって大会運営を担う体制も少しずつ築かれてきたとA-GOALは述べています。日本側が主導するのではなく、現地の運営力そのものを育ててきたことになります。

また今シーズンは、日本や海外からキベラを訪れる人との交流の機会も増えました。リーグを見学するだけでなく、実際に子どもたちと一緒にサッカーをするなど、スポーツを通じた交流も生まれているということです。

「KIKKOMAN presents キベラA-GOALリーグ2026」は1stレグ終了後も続きます。2ndレグは、2026年8月末から12月上旬にかけて開催される予定です。

さらに、今シーズンのリーグから選抜された約40名の選手が、東アフリカ各地からチームが集まる「Ligi Ndogo East Africa Cup」に出場することも発表されました。

A-GOALは2020年5月、新型コロナウイルスの影響で失業者が急増するなか、アフリカ各地の地域スポーツクラブと連携した緊急食料配布を行うために設立された団体です。

2021年7月までに合計11カ国で1万人以上の住民へ食料提供などを行い、現在は「日本とアフリカをスポーツで繋げ、持続可能な社会を築く」を理念に、ケニアでのユースサッカーリーグ運営、マラウイでの農業支援や食堂運営、日本各地でのアフリカイベント開催に取り組んでいます。詳細は公式サイトで確認できます。

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