24日月曜日の取引では、クリーブランド・クリフス(Cleveland-Cliffs)、ニューコア(Nucor)、スチール・ダイナミクス(Steel Dynamics)ら大手鉄鋼メーカーの株価が一時大幅上昇を見せたものの、下のチャートから一目瞭然のように、大引けまでに上昇分をすべて吐き出しました。

米国とカナダの貿易戦争が顕在化した後の大手鉄鋼メーカーの株価推移。NUEはニューコア、STLDはスチール・ダイナミクス、CLFはクリーブランド・クリフス。米国とカナダの貿易戦争が顕在化した後の大手鉄鋼メーカーの株価推移。NUEはニューコア、STLDはスチール・ダイナミクス、CLFはクリーブランド・クリフス。Joe Ciolli/Business Insider【負け組】自動車メーカー各社

米国とカナダは隣り合った別々の国ではあるものの、両国の自動車サプライチェーンはあたかも一つの工場のように一体化して機能しており、長年かけて統合されたこの北米サプライチェーンが、自動車メーカーに不利をもたらす可能性があります。

関税は生産スケジュールを狂わせ、利益率を圧迫する恐れがあり、問題が解決に至らなければ、いずれ米国市場での値上げにつながりかねません。

実際、24日の取引ではダメージが可視化されており、フォード(Ford)とステランティス(Stellantis)が3%下落、ゼネラル・モーターズ(GM)は1%下落しています。

米国とカナダの貿易戦争が顕在化した後の大手自動車メーカーの株価推移。GMはゼネラル・モーターズ、Fはフォード、STLAはステランティス。米国とカナダの貿易戦争が顕在化した後の大手自動車メーカーの株価推移。GMはゼネラル・モーターズ、Fはフォード、STLAはステランティス。Joe Ciolli/Business Insider注目すべきは為替市場

24日月曜日、カナダドルは対米ドルで一時最大0.7%下落しました。この弱含みの展開は、カナダが市場から犠牲者と認識されたと見るより、貿易戦争によりどちらの国がより多くを失うかというテーマをめぐって、市場がリアルタイム投票した結果と見るべきでしょう。

この為替の動きは、米国民からすればせいぜいスキー旅行の費用が若干安くなる程度の意味しか持たないかもしれません。しかし、カナダにとっては、貿易戦争が同国の経済成長により大きなダメージを生じさせると投資家たちが予測していることを示す警告となり得ます。

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この先どんな展開が待ち受けているか

現時点に限って言えば、市場は今回の米国とカナダの緊張激化を一部の(直接影響を受ける)セクターに限定された問題と受け止めているように見えます。

しかし、報復措置の応酬が続いた場合、長い時間をかけて構築・維持されてきた北米の貿易インフラを根底から揺るがす事態に発展していく可能性もゼロではありません。その影響は、企業の利益率や投資計画、国境の両側での価格設定にまで及んでいく可能性があります。

そうなればもちろん、国境をまたぐ小競り合いにとどまらず、市場全体に無視しがたい影響が広がっていくことになるでしょう。

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