ロシアの核使用も懸念……ノーベル平和賞受賞者がウクライナでの戦争語る BBC単独取材
Published 8時間前
ロシアの独立系リベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」の編集長で、2021年にノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏は、ウクライナでの戦争について、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にとっての「勝利などあり得ない」と語った。
BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長によるインタビューでムラトフ氏は、「ほぼ5年間続いてきたことは、たとえどんな結末を迎えようとも、もはや勝利とは言えないからだ」、「二つのスラヴ民族国家が100万人、いや100万人以上もの人々を八つ裂きにして殺したのだから、それは勝利とは言えない」と述べた。
ムラトフ氏はまた、「今のウクライナ情勢は、破壊することはできても、征服することはできない」と続け、「この破壊とはどういう意味か? それは核兵器の使用に至るまで、事態をエスカレートさせ続けることだ」と警告した。
ロシアではウクライナ全面侵攻以来、言論の自由に対する弾圧が広がっている。
政府が新聞の印刷工場を国有化したため、「ノーヴァヤ・ガゼータ」は現在、インターネットにのみ存在する。しかし、当局がウェブサイトへのアクセスを遮断しているため、海外からアクセスするか、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して制限を回避する場合にのみアクセスできる。
ムラトフ氏は2021年、ロシアにおける表現の自由を守った功績が認められ、フィリピンのマリア・レッサ記者と共に、ノーベル平和賞に選ばれた。
ロシアが戦争を始めた翌年、同氏はノーベル平和賞のメダルを競売にかけ、その収入を全額、ウクライナ難民のために寄付した。メダルは1億350万ドル(当時のレートで約140億円)で落札された。
