BTOP北海道は岩見沢で開催された2026年度 第62回全国社会人サッカー選手権大会北海道予選大会の準決勝で北海道フォルトゥナフットボールクラブに1-4で敗戦。今季の全国大会への参加やJFL昇格への道はこれで潰えた。
その試合後、選手兼監督の濱大耀へ取材。以下はその質疑応答。
ー 今季最大でも3失点の中、1-4のスコアでこの試合を終えた
「いや、でもあの失点もイレギュラーな形ではなくて、やっぱりミスして、切り替えのところで潰せなくて、押し込まれて、スプリントで戻ってこれずに仕留められるっていう、うちの失点パターンをポンポンポンってやられた感じなんで。
失点そのものは別にそこまで、毎回毎回言ってますけど、今は考えるべきではないなと思ってるんで。もちろん攻撃も守備も両方積み上げたいのはあるんですけど、限られた人数、環境の中で、どこを積み上げるかってなると、どっちもはさすがにできる人数はいないんで。
今は攻撃の話をしてるんですけど、そこのところで、僕の感覚だともっとギリギリの戦いで勝利していかなきゃいけないですし、もうちょっとリスクを取ったプレイでミスできないっていうのが1番ベストだと思うんで。そこをリスク取らずにプレイすると、やっぱり相手にだって怖くないプレイになってしまうんで。
ボール保持と切り替えの課題
「なかなか僕が見てきた感覚を伝えるっていうのは難しいですけど、積み上げはしていかなきゃいけないですし、その感覚をもうちょっと伝えられるようになってくると、攻撃の形ができるようになってきたら、今度は「相手が前に出てこれなくなる」みたいな良い循環が作れると思うんで。
ただ、今日の前半の流れだと、攻撃でエラーをして、ネガティブトランジションで戻ってきて、じゃあ次攻撃する時に心拍上がってるよね。その辺はゲームの経験値も増やしていって、ちょっと状態上がった中でしっかりボール動かして、出力出せる状態でもう1回攻撃できればとか。その辺のシーソーゲームで、ちょっと相手にボールが行く回数、守備に追われる時間が増えちゃったので、前半苦しくなった原因だと思うんで。
そこはもうちょっとボール保持できなきゃいけないですし、前に蹴るにしても、クオリティが出せないんだったらやっぱり相手ボールになるよねっていう。その蹴ったボールをもう1回マイボールにするのが切り替えのところなのか、そもそも攻撃でしっかりパスを通すところなのか。
どこかで流れを持ってこなきゃいけないけど、やっぱりパスもいいボール出ない、トラップもミスっちゃう。で、取られた後の切り替えも潰せず、押し込まれてカウンターで、相手が前に出てきたのにスプリントでついてこれないとか。だから、1つ、2つ、3つぐらい、相手に流れが行くようなところの勝負で負けてたのが今日だと思うんで、そこは向き合わなきゃいけないところだし。
簡単に90分間いいプレイできるよねっていうところまでは、そんな簡単な話じゃないと思うんで、そこは日々練習して、やらなきゃいけないところではあります。なかなかトレーニング環境とのギャップがあって、選手たちは限られた状況でも頑張ってくれてますけど、そこは厳しさも感じながら、環境に対して。ただその中でも積み上げられるし、精神的な強さもそうですし、駆け引きのところでも、やっぱり後ろから全体見ると、まだまだ準備しつつ言葉をかける、というレベルではなくて、体が止まってから喋っちゃうとか。」
若手選手の課題とチームの現在地
「若い選手にはよくあると思うんですけど、そういう駆け引きの中で相手といろんな要素で勝負するなら分かりますけど、どれかこれ(一つのこと)ってなったらそれしかできなくなっちゃう瞬間があるんで。そこは冷静にプレイもしながら駆け引きができるとか、そういうところがやっぱり体力的なデメリットだったり、スキル的な差を埋めるところだと思うんで。そこがまだまだ相手と圧倒的に差をつけられてない結果だと思うんで。
走れるようにトレーニングするのも大事だし、そもそも止めるでミスらないようにするのも大事だし、でもやっぱりそれって時間がかかる。てなったら、じゃあ今できることって、そういう相手より先に動くことや集中力、声かけ1つそうですけど、細かいところをどれだけできるかみたいなのを、もうちょっとチーム全体でチャレンジしないと、あっという間に1年終わっちゃうなっていう。
もちろん成長してるし、僕が1番最初見た冬の頃に比べて、やっぱりみんな(判断やプレイが)早くなってきたし、そういうところはちょっとずつできるようになってきてますけど、それが「全然まだまだだよ」っていう捉え方も、僕が今まで経験してきた世界を見ると感じるところではありますし。そこは甘んじずに、もちろんこの結果でみんなショックだと思うし、苦しいとは思うんですけど、その分「成長できるよね、まだまだできるよね」っていうのはあると思うんで、そこはできる限りのサポートを残りシーズン、僕ができればいいなと思っています。」
対戦相手と必要な「個人戦術」
ー 対戦相手の北海道フォルトゥナはBTOPを相当分析してこの試合に臨んだようだが、その影響はあったか?
「やりづらさを感じていたわけじゃなくて、やっぱり僕らのミスが多いんで、ミスのところも消さなきゃいけないし、切り替えのところでも体力を消耗しすぎないで解決するには、いろんなやり方があると思う。相手に矢印を向けていくことです。
今日、どれだけファウルで止めに行ったか、みたいな話で、クリーンに奪おうとしてターンされて押し込まれて、遅らせるために手や体で止めにいって、トーナメントの試合でイエローカードをもらっちゃって。
マンツーマンでやっている以上、そういうところのリスクまでやっぱり伝わりきっていない感じはあったんで、そこは僕の責任でもありますし、チームの弱さでもあると思うんで。そこで(クリーンに)止められないなら(ファウルで)止めるしかない。個人戦術がいっぱい出てくるようなサッカーなんで難しさはありますけど、その分考えなきゃいけないところがあるんで、それが成長になると思うんで。
やり方によっては、もう思考なく「はい、次の試合に」っていう切り替え方もありますけど、僕はそういうのは好きじゃないし、意味ないシーズンにしたくないんで。傷は大きいし、ダメージはでかいと思いますけど、その分やっぱり伸びる部分も出てくるはずなので、課題を直して頑張ってほしいなと思います。」
選手としてプレーしながら、BTOPの監督としてチームを指揮する今季。自ら指導を受けた攻撃に重き置くミシャサッカー。その片鱗を感じるスタイルは魅力的だ。選手兼監督、濱大耀の挑戦を注目し続けたい。
執筆:湯口 ユウキ(Yuki Yuguchi)
HF Press 代表 / ジャーナリスト
IFJジャパンフリーランスユニオン会員
2002年、日韓ワールドカップの熱狂よりフットボールを追い続け、現在はサワディーゆきに/YUKINIとしてYouTubeチャンネル**『生きがいTV(登録者7,000人)』**を運営。コンサドーレサポーター目線からの本音な発信活動を軸に歩んできた実績を持つ。
2026年春、投資家としての視点とフットボールへの情熱を融合させた専門メディア『HF Press』を創刊。JFA公認D級コーチやFP3級に加え、さらなる報道の専門性と公的責任を追求すべく、米国 UoPeople にて経営学を学ぶ準備中。IFJ(国際ジャーナリスト連盟)公認の国際記者証(IPC)を取得し、本名での本格的なジャーナリズム活動を展開している
