フランス南東部のプロヴァンス地方、カンヌやマルセイユから車で2時間ほどの場所にあるポントヴェスで発生した山火事前後の衛星画像。 2026 Planet Labs PBC/Handout via REUTERS記録的な熱波に見舞われたフランス南西部で、7月中旬から山火事が猛威を振るい始めた。衛星画像には立ち上る激しい煙が、上空から撮影された写真には街や森林への深刻な被害の様子が写し出されている。フランス政府は多数の消防士を動員したほか、消防飛行艇や輸送機「A400M」などの航空機を投入した。
記録的な熱波が何週間も続くなか、急速に燃え広がる山火事がフランスの広大な地域を焼き尽くしている。

衛星写真で見るロサンゼルスの大規模火災 | Business Insider Japan
フランスのローラン・ヌニエス(Laurent Nuñez)内相は7月24日の声明で、今年フランス全土で発生した山火事により、これまでに11万6085haの国土が焼失し、同国史上最悪の山火事シーズンとなったことを明らかにした。
同国内務省によると、7月中旬に山火事が発生して以来、被害を受けた南西部のジロンド県とランド県では約25万人が避難を余儀なくされている。
ヨーロッパ全域を襲っている記録的な熱波と長引く干ばつが、被害の深刻化に拍車をかけている状況だ。
宇宙からも確認できるほどの煙の柱、焼け落ちた住宅街の無惨な姿、そしていまなお続く消火活動——。現場の写真がその現実を伝えている。
山火事発生前の7月19日に撮影された、フランス・ポントヴェスの衛星写真。この地を観光地たらしめてきた美しい渓谷やブドウ畑の光景が広がっていた
山火事の被害を受ける前の7月19日に撮影された、フランス・プロヴァンス地方にあるポントヴェスの衛星画像。 2026 Planet Labs PBC/Handout via REUTERS
7月21日撮影の衛星写真。猛威を振るう山火事から立ち上る濃い煙が地域全体をすっぽりと覆い隠している
2026年7月21日に撮影された、ポントヴェスの山火事の衛星画像。2026 Planet Labs PBC/Handout via REUTERS
ポントヴェスでは消防士たちがホースチームを展開。残る炎を消し止め、黒焦げになった森林の再燃を防ぐ作業に追われていた
フランス・ヴァール県ポントヴェスのワイナリー「ドメーヌ・ドゥ・ラ・マルセイエーズ(Domaine de la Marseillaise)」付近で、消防士たちが残り火の消火と再燃防止のためのホースチームを指揮しながら山火事の鎮圧活動を行っている。Thibaut Durand/Hans Lucas via Reuters Connect
山火事発生前の7月21日、ボルドーワインで名高いヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のル・ポルジュ付近で撮影された衛星画像。海岸沿いの村落とその周囲に広がる松林が確認できる
山火事の被害を受ける前の7月21日、世界有数のワインの産地として知られるフランス南西部のヌーヴェル=アキテーヌ地域圏(州都:ボルドー)のル・ポルジュ付近で撮影された衛星画像。2026 PLANET LABS PBC/via REUTERS
そのわずか2日後、同じ場所の衛星画像にはもうもうと立ち上る山火事の煙が写し出されていた
7月23日に撮影されたル・ポルジュ付近の様子。山火事によって焼失した地域と立ち上る煙をとらえている。2026 Planet Labs PBC/Handout via REUTERS次ページ
ル・ポルジュの街は山火事によって壊滅的な被害を受け、通りには焼け焦げた住宅や車の残骸が散乱していた
