開始3カ月 浸透まだまだ こども誰でも通園制度、和歌山県田辺・西牟婁

開始3カ月 浸透まだまだ こども誰でも通園制度、和歌山県田辺・西牟婁

 親が働いているかどうかに関係なく保育所などに預けられる「こども誰でも通園制度」の開始から、3カ月余りが過ぎた。国の子育て支援策として全国一斉に始まったが、和歌山県田辺・西牟婁の各市町では今のところ、利用が低調となっている。

 こども誰でも通園制度は、2024年6月に成立した改正子ども・子育て支援法に基づき創設され、本年度から全国で本格的にスタートした。家族以外の人との関わりを通じた子どもの成長や、親の孤立感の解消などにつなげることを目的としている。

 対象は、生後6カ月〜3歳未満の未就園児。保護者が就労していなくても、月10時間まで保育所などを利用することができる。標準の利用料は1時間300円。

 田辺市では、市立みどり保育所(末広町)で実施している。受け入れ開始にあたっては、専任の保育士2人を新たに配置。専用の部屋を確保し、クッションマットやベビーカー、おもちゃを新たに用意するなど、環境を整えた。

 6月末までの3カ月間の利用者数は、9世帯10人。月ごとの延べ利用件数で見ると、4月は1件、5月は8件、6月は14件と、少しずつだが増えてきているという。

 この制度とは別に、急用や冠婚葬祭、リフレッシュといった保護者の都合に合わせて利用できる「一時預かり事業」もあり、同市では市立もとまち保育所(天神崎)で実施している。

 市の担当者は「子どもの数が減ってきている中、同世代の子同士で触れ合ったり、身近に頼れる人がいない親が子育ての悩みを気軽に相談したりと、一定のニーズはあると感じる。各家庭や保護者の状況に合わせて利用してほしい」と話している。

 西牟婁3町の6月末までのこども誰でも通園制度の延べ利用件数は、上富田町が3件、白浜町とすさみ町はいずれもゼロとなっている。

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