The writer and her husband standing on their boat, in front of another boat, in the blue ocean.ローラ・キース(Laura Keys)とその夫は、18ヶ月間、クルーザーで暮らしながらヨーロッパを航海した。Laura Keysロンドン郊外の生活を捨てて36フィート(約11メートル)のクルーザーに移り住んだ夫婦が、18ヶ月にわたる船上生活のリアルな過酷さを明かした。限られた物資や電力の節約、狭い船内でのリモートワーク、常に緊張を強いられる天候や修繕の対応など、想像を超える制約に直面した。夜中の浸水事故や終わりのないメンテナンスに追われつつも、自力で生き抜いた経験は大きな成長と自信につながったと振り返っている。

3年前、夫と私はロンドン郊外での生活を畳み、全長36フィート(約11メートル)のクルーザーに乗り込んだ。

以前から帆走の経験はあり、毎年数週間はクルーザーで過ごしていたが、常住するとなると話はまったく別だった。私たちは船上生活を続けながら18ヶ月間ヨーロッパを航海したが、最終的には夫がオフィス勤務の仕事を得たことで陸に戻ることになった。

このライフスタイルは多くの面で夢のようなものだったが、想像をはるかに超えて困難な側面もあった。

自由を感じるどころか、制約を感じたBoats anchored at a dock during daytime, with the ocean in the background.狭い空間での生活は、想像以上に過酷だった。Laura Keys

クルーザーが岸壁を離れると、私たちは船内にある物資だけで生活しなければならなかった。食料、水、軽油、調理用ガス、医薬品、予備部品など、必要なものはすべて自分たちで持ち込む必要があった。

手持ちの物資の量は把握できても、それをどれだけの期間持たせなければならないかは分からない。そのため、ほぼあらゆるものを節約しようという気持ちが自然と生まれた。

毎日どれだけの食料を消費しているか、食器洗いにどれだけの水を使っているか、コンロをどれだけの時間つけているかを常に気にするようになった。自分たちの限界を常に意識していた。

バッテリーの充電残量にも常に気を配る必要があった。電気が切れれば照明が消えたり冷蔵庫が止まったりと不便なだけでなく、海上では電力不足が一気に危険な状況を招くこともある。

他の船に自分たちの存在を知らせるための照明やシステムを動かすにも電力が必要だし、救助を求める際に備えて無線機も常に電源を確保しておく必要があった。

極めて狭い空間での生活も困難をもたらした。二人とも閉所恐怖症ではなく、クルーザーの居心地の良さは気に入っていたが、リモートワークは本当に大変だった。どちらかが通話をしていても、騒音から逃げる場所がなく、互いの集中を妨げないようにするのは非常に難しかった。

常に警戒が必要で、完全にリラックスすることはなかったThe writer wearing a bandana and using ropes to dock her boat.常に高度な警戒状態を保たなければならないと感じていた。Laura Keys

クルーザーではあらゆることが裏目に出る可能性があり、その結果は非常に深刻になりうる。安全に航海するには、リスクを理解し、発生した問題を解決する方法を知っておく必要がある……それは決してリラックスできる環境とは言えない。

天候の変化には常に敏感でいる必要があった。1日に何度も天気予報を確認し、実際の気象状況を監視し、危険を感じたらすぐにクルーザーを移動させなければならなかった。

さらに、お金という重くのしかかる問題もあった。クルーザーの修理費は予測が難しく高額になることもあり、コンサルタントとして働いていたため収入も変動した。

Starlinkの衛星インターネットのような重要なシステムが故障した場合、修理対応に追われるだけでなく、復旧するまでの間はリモートワークによる収入も得られなくなる。

メンテナンスと修理は終わりなき戦いだった

どれだけ万全に準備しても、クルーザーのメンテナンスは悪夢のようなものになりうる。塩分を含んだ湿った環境では電気配線の腐食が早く、露出した金属はすぐに錆び、壁や戸棚の内側にカビが頻繁に発生した。

しかも、システムの故障は昼間だけに起きるわけではない。アラームはいつ何時でも鳴り響き、緊急事態にはすぐに対処しなければならない。

ある時、目を覚ますとクルーザーの最も低い部分が完全に浸水していた。私が水を汲み出す一方、夫は浸水箇所を探した。すべてを片付けてベッドに戻った頃には、夜中の3時になっていた。

数多くの困難があったにもかかわらず、海上で生活する機会を得られたことを今でも心から嬉しく思っている。ヨーロッパの西海岸全域を探索し、問題解決能力を大きく磨き、自分自身の力への自信を得ることができた。

フルタイムの航海生活は過酷だったが、私にとっては価値のある経験だった——今は陸に戻れてよかったと思っているけれど。

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