
<神・巨>延長10回、勝ち越し2ランを放ち笑顔の小浜(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ
巨人のドラフト5位・小浜佑斗内野手(24)が24日、阪神戦でプロ1号本塁打をマークした。2―2の延長10回に決勝の左越え2ラン。2リーグ制以降、伝統の一戦でプロ1号のV弾を放った新人は球団史上初となった。チームは再び貯金を10とし、阪神と同率首位で並んだ。
首位攻防の伝統の一戦の第1ラウンド。延長までもつれる熱戦を決めたのは、伏兵の右打者・小浜だ。沖縄出身のルーキーが最高の場面で記念のアーチを放った。
「厳しい戦いだったので、チャンスで何とか(試合を)決めたいなと思って打席に入った。まさかスタンドまでいくとは思いませんでした…」
8回に代走で途中出場。2―2の延長10回1死二塁で迎えたこの日の初打席。左腕・岩崎と対峙(たいじ)し、カウント1―1となり「真っすぐ一本」と決めた。直球を振り抜いて左翼に突き刺す、35打席目での初アーチ。決勝弾となり「1点取れれば状況は変わったので、しっかり決められた」と汗を拭った。
沖縄生まれ、沖縄育ちで生粋の「うちなーんちゅ」だ。中部商を経て沖縄電力でプレー。昨年のドラフトで指名されて初めて上京した。今年1月の入寮の際には「どこに行ったらいいか、どこで迷っているのかも分からない」と慣れない電車移動に苦戦。道行く人に川崎市の寮までの行き方を聞き、何時間もかけて汗だくでたどり着いたこともある。
高校野球の聖地・甲子園での一発。高校時代は聖地には縁がなく「僕らは“甲子園に行くぞ”みたいな感じじゃなかったので特別な思いはそこまでない」と苦笑い。ただ、巨人の選手として立つ敵地での伝統の一戦は「今日は特別な試合。打てて良かった」と重みをかみしめた。
2軍では左投手へのアプローチを意識的に取り組み、門脇や吉川が故障したこともあって22日に昇格。巡ってきたチャンスで結果につなげた。記念球は「実家に送って、親に見せたいですね」と初々しい。両親の元にはまだ送っていない初安打とともに、2つの記念球が届く。(田中 健人)
《巨人ルーキーの決勝弾は16年ぶり》
新人の小浜(巨)が延長10回に決勝の1号。2リーグ制以降、巨人でプロ初本塁打が阪神戦の決勝弾となったのは
年 打者 年数 月・日 イニング 球場
82 島貫省一<3>7・31 [2] 甲
89 井上真二<5>5・3 [7] 東
91 四條 稔<3>6・19 [4] 甲
02 川中基嗣<5>9・14 [11] 東
26 小浜佑斗<1>7・24 [10] 甲
と5人目で新人では小浜が初となった。なお、1号に限らず巨人ルーキーの阪神戦決勝弾は長野久義が10年7月13日(甲子園)の延長12回に13号3ランでマークして以来16年ぶりだ。
◇小浜 佑斗(こはま・ゆうと)◇
☆生まれ&サイズ 2001年(平13)10月5日生まれ、沖縄県出身の24歳。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。
☆球歴 中部商から沖縄電力に進み、23~25年に3大会連続で都市対抗に出場。25年ドラフト5位で巨人に入団。
☆幼なじみ オリックス・宮城とは同学年で、中学時代に所属した宜野湾ポニーズまで10年間、ともにプレー。ドラフト当日には「おめでとう」と連絡があった。
☆シーサー 沖縄人らしく入寮時に「守り神として」シーサーを持参。
☆座右の銘 初志貫徹。
☆最近ハマっていること サウナ。
☆自分だけのこだわり 食事の際は汁物から食べる。
