
韓国・慶尚南道巨済市にあるハンファオーシャン巨済事業所(c)news1
【07月19日 KOREA WAVE】韓国の造船業界が、35度を超える猛暑から作業員の安全を守るため、対策を強化している。一部企業は熱くなった造船所の地面を冷やすため、1日40トンの水をまいている。別の企業では気温が基準を超えたことから、7月に入って休憩時間を8回延長した。
造船業界が好況期を迎え、休みなく稼働してきた生産ラインも、猛暑を考慮して一時停止する。休止期間は企業によって異なるが、最長で2週間に及ぶ。
業界によると、造船各社は夏季の熱中症を防ぐため、休憩や食事時間の延長、ブドウ糖や氷水、冷却用品、滋養食の提供、日よけの設置などを盛り込んだ総合対策を実施している。
造船所は屋外作業が多く、夏の日中には日差しで熱せられた船体外部の鋼板が70度に達することもある。作業員は溶接服や溶接用ヘルメット、保護眼鏡などを着用するため、体内の熱が外に逃げにくく、熱中症の危険が高まる。
HD現代重工業は7~9月、体感温度が33度以上となる猛暑下での作業時に、午前と午後の休憩時間を従来の10分から20分に延長する。7月に制度を適用して以降、すでに8回、休憩時間を延ばしたという。
休憩施設も大幅に拡充する。現場や船上、船室内の休憩所に加え、移動式バス休憩所、簡易休憩所、日よけ、テントなどを設置する。製氷機やスポットクーラー、換気扇、冷温水器、移動式エアコンも運用する。
作業員には塩分入りブドウ糖、送風機付きジャケット、ファン付きベスト、冷却ファン、冷却タワー、アームカバーなどを支給する。
ハンファオーシャンは、気温が28度以上になると昼休みを30分、31.5度以上になると60分延長する。作業員が急増した場所や猛暑の影響を受けやすい地域には、冷房バスを直接配置する。バスは作業場を巡回し、作業員がエアコンの効いた車内で休めるようにする。
作業員の健康管理のため、7~8月には週1回、鶏の水炊きや豚カルビの煮込みなどの滋養食を提供する。韓国語を含む18言語で作成した熱中症予防規則と管理指針も継続的に周知し、外国人を含む全作業員が内容を理解できるよう支援する。
サムスン重工業は、体感温度が35度以上になると屋外作業を最小限に抑え、38度以上では屋外作業の中止を検討する。地表の温度を下げるため、8トンの散水車を使って1日5回、計40トンの水をまく。職種別に空冷ジャケットを支給し、凍らせた飲料水も提供する。
受注が集中する中でも、造船所は7月末から8月初めにかけて集中休暇に入る。生産職の夏季休暇は、HD現代重工業が8月3~13日、HD現代三湖が8月3~14日、ハンファオーシャンが7月27日~8月7日、サムスン重工業が8月3~7日となっている。
業界関係者は「現在は好況期と重なり、造船所がほぼ100%稼働しているが、気温がさらに上昇しているため、作業員の熱中症に注意する必要がある。夏季休暇後は、可能な限り最大規模の操業体制を再開するとみられる」と述べた。
2026年1~3月期の平均稼働率は、造船部門でHD現代重工業が99.4%、サムスン重工業が99.7%、ハンファオーシャンが99.5%だった。HD現代三湖は119.53%に達し、通常の能力を超える稼働で船舶を生産している。
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