ノルウェー代表ハーランド(ロイター)

 28年ぶりにサッカーW杯に出場したノルウェー代表。惜しくも準々決勝でイングランドに敗れたが、怪物FWのアーリング・ハーランド(25)の人気が世界で急上昇中だ。

 恵まれた体格と圧倒的な決定力で7得点を記録し、得点ランキングは現在3位。ブラジル戦では2ゴールを決め、同国史上初のW杯8強入りに貢献し、サッカーファン以外にも名をとどろかせた。

 この活躍を受け、南米ペルーでは「ハーランド」と名付けられる新生児が559人誕生。老舗飲料メーカーのCMに出演している中国では、SNS「微博(ウェイボ)」などの本人公式アカウントの総フォロワー数が770万人を突破。ノルウェーの総人口約550万人を大きく上回る人気ぶりだ。

 英プレミアリーグ得点王3度の実績を持ちながら、愛嬌(あいきょう)たっぷりの飾らない人柄が多くの人の心をつかんでいる。SNSでは積極的にファンと交流し、カウボーイやバイキングに扮した写真も発信。世界中から常に万単位で反応が寄せられている。米カルチャーブランドが日本の人気漫画「ドラゴンボール」に登場する魔人ブウに似ていると投稿した際には、「まあ否定しないけど」と“公認発言”も飛び出した。

 故郷思いでもある。昨年12月、父親とバイキングの歴史について書かれた1594年発行の書籍を約2130万円で購入した。ノルウェーでの書籍販売の最高額を記録する出費だったが、同著を地元図書館に寄贈。利用者が閲覧できるようにした。「私の出身地のことを訪れた人たちに知ってもらえるように。本は多くの人に夢や自分の道を見つける機会を与えてくれる」と理由を語っていた。同郷の幼なじみの恋人とは約5年交際しており、いちずなところも人々に愛されている。

 自国の英雄として、ノルウェー国内では少年時代に歌った曲にまで注目が集まっている。米メディア「ESPN」などは12日までに、ハーランドが15歳の時のチームメートと歌った自作曲「Kygo Jo」が、W杯期間中にSpotifyの国内ポップチャートで1位を獲得したことを報じた。実力とユーモアを兼ね備えたスーパースターは、話題には事欠かない存在だ。

 ≪「ネイマール」は3万3809人も≫サッカー人気の高いペルーでは、世界的スーパースターの名前を子供に付けることは珍しくない。海外メディア「Ground News」によると、メッシ(アルゼンチン)、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、ネイマール(ブラジル)、ヤマル(スペイン)といった名前が人気。中でも、ネイマールという名前を持つペルー人は3万3809人もいるという。

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