福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が、週末の気象ポイントと今後の見通しを解説します。11日の県内は午前中こそ穏やかですが、午後は大気の状態が非常に不安定となり、激しい雷雨やひょうに見舞われる恐れがあります。朝の晴天にだまされず、急な空の変化に警戒が必要です。さらに、12日には会津を中心に大雨の可能性があり、来週には猛烈な熱波が控えています。
■11日は午前と午後で天気急変!12日は会津で大雨の恐れ
11日の上空5000mには寒気が伴うトラフ(気圧の谷)が流れ込む一方、地上は夏の太平洋高気圧の影響で湿った空気が入り込み、気温が上昇します。上空と地上の気温差が38℃と非常に大きくなるため、大気の状態が極めて不安定になります。
激しい夕立や雷雨(ゲリラ雷雨)が発生しやすく、発達した積乱雲の下ではひょうが降ったり、落雷による停電、土砂降りの雨による冠水・浸水に注意が必要です。落雷に備えた事前の家電製品の保護や、果樹農家の方はひょうへの対策を行ってください。雷雲は西から東へ進むため、「西の空が真っ跨暗(まっくら)になる」「西の方からゴロゴロと音が聞こえる」といった現象は危険なサインです。
また、12日は台風からの湿った風の影響で日本海側から次々と雨雲が流れ込みます。秋田や山形周辺で発生したライン状の積乱雲の一部が流れ込むため、12日は会津地方を中心に強い雨が降る見込みです。
■あすのエリア別天気
【会津地方】
午前中は日差しが届き穏やかですが、昼過ぎから全域で天気が急変し、午後3時前後からは広い範囲で雷雨となる見込みです。予想最高気温は会津若松で31℃、喜多方で30℃など、厳しい暑さになります。暑くなればなるほど午後の天気は不安定になります。登山などを予定されている方は、必ず昼までに下山するようスケジュールを組んでください。
【中通り】
朝から晴れ間が広がりますが、昼頃から急激に雲が広がり、吾妻山周辺や二本松、郡山、白河など、あちらこちらで雷雨が多発する予想です。特に福島県南部(県南地方)では、夕方にかけて最も大気が不安定になり、白河周辺などで激しい雨が降る恐れがあります。最高気温は福島で30℃、郡山で30℃、白河で28℃の予想です。
【浜通り】
朝の青空から一転、午後からは荒れた天気へと変わります。霊山や水石山といった西側の山沿いからカミナリ雲が流れ込んでくる見込みです。いわき周辺では午後6時から午後7時ごろにかけて最も不安定になるため、お帰りの時間帯は注意が必要です。最高気温はいわきで26℃、相馬で28℃の予想となっています。
■週間予報
12日(日)は奥会津や山形県境付近を中心に激しい雨に警戒が必要です。13日(月)もすっきりしない天気が残りますが、14日(火)には梅雨明けとなる可能性があります。
ただし、梅雨明けと同時に「熱波の第2波」というべき猛烈な暑さがやってきます。上空の暖気の目安として、15日(水)には本州がすっぽりと非常に強い暖気に覆われる見込みです。福島では15日(水)の最高気温が37℃と、体温並みの危険な猛暑が予想されています。熱中症のリスクが急激に高まりますので、今のうちからエアコンの試運転や水分補給の準備など、万全な対策を進めてください。
※2026年7月10日放送 of 福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のもの。最新の予報をご確認ください。
