成長戦略本部 人文知ユニットは、2026年7月、「京大人文知」の社会展開と発信を目的としたWebサイト「Rethinking the future −未来を再考する人文知」を公開しました。
本サイトは、人文知ユニットの事業として、学内の総合研究推進本部と協力しながら、指定国立大学のもとで2022年に「人社未来形発信ユニット」が作成した人社系ハブサイト「Rethinking the future」を大幅にリニューアルし、再オープンしたものです。社会課題解決のためのキーワードという枠組みからさらに踏み込み、より根源的な問いへとつながるキーワードを設定する形へとコンセプトを発展させました。
2025年4月に発足した人文知ユニットは、京都大学の100年を超える歴史と独自の学風に裏付けられた「京大人文知」を社会に共有し、より豊かな連携を目指すことを目的としています。人文学は思考や倫理、文化や歴史など人間の営みの根幹となる部分への問いを深く探究することで、人間に対する理解を深め、批判的思考や倫理的視点を共有することに貢献しています。そうした冷静かつ俯瞰的なものの見方は、複雑な社会課題に対応するために不可欠であり、健全な議論を支える土台ともなります。なお、本サイトは、ユニットのこのような理念に根ざすとともに、本学の国際卓越研究大学構想にある「人文知の社会・国際展開」とも連動しています。
多様化・複雑化がとめどなく進み、情報が溢れる現代社会において、山積する課題に対して私たちは近視眼的な解決策(ソリューション)を求めるのではなく、根源的な問いに向き合い、思考の枠組みを再考(Rethinking)する必要があります。本サイトは、そうした社会状況の中で、見えづらくなると同時にわれわれが無意識に目を背けていた問いを、人文学の力を通じて表出させるものです。それによって、企業人、研究者、省庁・行政担当者、一般の方など、様々な立場や背景をもつ人々が、未来に向けてともに考えることができる場をつくる試みです。
主な構成と特長未来を考えるキーワード(Keywords for the future): SDGsや環境問題といった社会課題キーワードよりも更に深いところにある、「価値・規範」、「思考・論理」、「情報・メディア」など20の根源的課題についてキーワードを設定し、思考の補助線としての「人文知」を示します。再考のためのエッセンス(Essence for rethinking): 京都大学*1で開催された公開シンポジウムやセミナー等でのディスカッション内容をキーワードに沿って紹介し、何がどのように議論されているのか、再考に向けた議論の蓄積と可視化を図ります。研究者紹介(Researcher): キーワード、分野、国・地域ごとに京都大学の人文系研究者*2を紹介します。公的サイトのリンクや動画コンテンツ等を掲載し、また、「概要と視点」として、研究概要と現代の事象・課題に向けた観点を人文学に馴染みのない方向けに分かりやすく作成されたテキストを掲載しています。イベント情報(Event): 京都大学内で実施される人文系の講演会、セミナー、シンポジウムなどの開催案内を掲載します。本学の学内で開催された人文系イベントの他、本学主催により学外で開催されたイベントなども含みます。本学のすべての人文系研究者を含むものではありません。2026年7月公開時点では、本学の文学研究科、人文科学研究所の研究者を中心に掲載していますが、今後、これ以外の所属研究者の情報も追加していく予定です。概要担当
京都大学 成長戦略本部 人文知ユニット
E-mail: rethinking-tf*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
