JR桜井線・櫟本駅(奈良県天理市)の築128年の木造平屋建て駅舎が改修され、1日1組限定の宿泊施設「CEUEU(セウエウ)櫟本駅」として4日にオープンした。JR西日本管内で昔から使用されている駅舎そのものに泊まることができる施設は初めてという。
テープカットをする関係者ら(奈良県天理市で)
櫟本駅は、1898年(明治31年)に奈良鉄道の駅として開業。現在は無人駅となっている。天理市が駅舎の活用方法を民間事業者などから募り、京都の町家などの再生事業に取り組む「立志社」(京都市下京区)のプロジェクトを採用した。2025年、JR西から天理市に駅舎が譲渡され、駅舎北側の待合室は残したまま、南側を宿泊施設に改修していた。
駅舎の事務室などを改修した客室(奈良県天理市で)
施設には最大4人が宿泊できる。駅員の事務室などを活用した客室にはミニキッチンを備え、トイレや浴室もある。室内にはつり革などの鉄道グッズが点在。中2階の窓からは真下に駅のホームを眺めることができ、立志社の前田弘二社長は「踏切の音や夜のホームの雰囲気などを味わって」と話す。
4日のオープニングセレモニーには関係者約40人が参加した。天理市の並河健市長は「県内に点在する世界遺産や文化財をつなぎ、櫟本の歴史の魅力を広める拠点を皆さんと作っていきたい」と意気込んだ。
宿泊料金は1泊2人以上で、1人あたり税込み1万1000円(食事なし)から。予約は立志社のホームページで受け付ける。問い合わせは同社(075・468・1417)。
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