山梨県笛吹市教育委員会は、DX・AI活用支援などを行うディスカバリーズと連携し、市内の全小中学校19校(小学校14校、中学校5校)を対象に、生成AI(Microsoft 365 Copilot Chat)を活用した校務効率化の取組を行った。学級通信の作成やアンケート集計などの事務負担を軽減し、教員が子供と向き合う時間を創出することが狙いだ。同社の専門的な知見をもとに、各校のICTリーダー計38人を中心に組織的な活用を推進した。

山梨県笛吹市、生成AIの校務活用で教員の負担軽減へ  民間企業と連携し市内19校で活用支援

■研修と実態調査で心理的ハードルを解消

5月19日から6月19日までの1カ月間を「集中利用期間」と設定。事前調査では教員の多くに利用経験があった一方、「管理職の考えが気になる」といった心理的ハードルも浮き彫りになった。

しかし、実際の利用ログ分析により、校長などの管理職層が最も積極的に生成AIを使用している実態が判明。この認識のギャップを解消するため、教員向けの体験型研修や週次の相談会に加え、管理職向けの研修も実施した。管理職の役割を「判断する人」から「挑戦を後押しする人」へと転換させ、組織全体で安全かつ前向きに活用できる体制を整えた。

 

■ユースケースの集約と横展開

集中利用期間中には「1人1ユースケース」を合言葉に、授業の指導計画作成や行事文書の下書きなど、具体的な活用事例を収集した。市教育委員会は今後、これらの事例を学校間で横展開し、8月上旬には全教職員を対象とした研修を予定している。各学校が自律的に生成AIを使いこなし、業務削減で生まれた余剰時間を教育の質の向上へ充てられるよう、継続して環境整備と現場への伴走支援を行っていく。

 

山梨県笛吹市

ディスカバリーズ株式会社

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