十日町市松之山にあるコメどころ「上川手集落」。美しい田園風景に魅せられ移住を決めた家族がいます。自然の恵みにあふれたこの地の原風景を守りたい…。取り組んでいるのは耕作放棄地の活用です。
♦「この原風景を守りたい」神奈川から十日町市松之山に移住した男性

緑豊かな集落にとって、この雨も自然の恵みです。
〈コメ作りをする 村山暁さん〉
「あいにくの雨ですけどね、きょうは恵みの雨ですよ。後輩を育てるために先輩は頑張らなきゃいけないから」
コメどころ十日町市松之山の上川手集落。
5月中旬、コメ作りのベテランに見守られながら、田植え機を進める男性がいました。
地域おこし協力隊として、おととし上川手集落に着任した杉山明生さん(43)です。
この地域の農業を支える農事組合法人「ナレー二川手」でコメ作りを中心に農業について学んでいます。
〈神奈川から移住 杉山明生さん〉
「地域の方の信頼も必要だし、やっぱこの人だったら任せてもいいかなと思ってくれないと。」
コメ農家としての独り立ちを目指す杉山さん。
移住を決めたきっかけは雪国の暮らしを体験するツアーに参加したことでした。
〈神奈川から移住 杉山明生さん〉
「ここに来た時に、こんなに原風景が残っている地域があるのがすごく感慨深くて、もし農業をやるとしたらこういうところでできたらいいなと思って。」
♦商社の営業から農家へ転身!生活に変化が

杉山さんは妻・光代さん(45)と当時小学4年生の娘とともに神奈川県から上川手集落に移り住みました。
光代さんも別の集落で地域おこし協力隊として活動しています。
大学卒業後、東京都内の商社に就職し営業の仕事をしていた杉山さん。
〈杉山明生さん・光代さん〉
「商社時代は、特に平日は夕ご飯をみんなで食べることなんて、まずなかったから。」
「早くても9時ぐらいだったよね。帰ってくるのね。そうすると夕飯の時間ではもうないので。」
「寝るか寝ないかぐらいの時に帰れればいいかなぐらい。」
朝早く家を出て、夜遅くに帰宅。
「家族の時間」が少なかったという日々。
そんな生活が、今では…
〈妻・光代さん〉
「(コーヒーを)ドリップしてくれるんですよね。それを飲むときちょっと幸せを感じてしまって。夫婦の時間というか…家族の時間もそうですけど、夫婦の一緒にコーヒー飲む時間とかいいなって思いますよね。」
ささやかな幸せを感じる時間が増えていきました。
