ウクライナとポーランドの対立はロシアの思うつぼ EUが警告

ウクライナの首都キーウの郵便局で、ポーランド最高位の勲章「白鷲勲章」の発送準備をする様子、ウクライナ大統領府提供(2026年6月20日撮影)。(c)AFP PHOTO / UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICE

【AFP=時事】欧州連合は23日、第2次世界大戦の認識をめぐって泥沼化しているウクライナと隣国ポーランドの外交的対立について、ロシアを利するだけだと警告した。

EUのパウラ・ピーニョ報道官は、「このような状況を喜ぶ傍観者は一国しかいない。それはウクライナを侵略する国(ロシア)だ。彼らの術中にはまってはならない」「われわれは現在進行中のポーランド・ウクライナ間の対話を信頼しており、この問題が解決されると確信している」と述べた。

ウクライナ政府は23日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領がポーランド・グダンスクで今週開催される「ウクライナ復興会議」を欠席すると発表した。

ゼレンスキー氏は先月、第2次世界大戦時にポーランド人虐殺に関与したウクライナ民族主義組織「ウクライナ蜂起軍」にちなみ、ウクライナ軍特殊部隊を「UPAの英雄たち」と命名し、ポーランドを激怒させた。

これに対しポーランドの強硬右派、カロル・ナブロツキ大統領は、ゼレンスキー氏に授与されたポーランド最高位の勲章「白鷲勲章」を剥奪。これを受けて複数のウクライナ高官が自身がポーランドから授与された勲章を返上する事態に発展している。

UPAは1943〜1945年、現在のウクライナ北西部ボルイニ州(第2次大戦前はポーランド領)で、ポーランド人民間人数万人を虐殺した。

ポーランドは、侵攻するロシアと戦うウクライナにとって極めて重要な支援国で、西側諸国からの軍事支援の中継拠点として機能してきた。
【翻訳編集】AFPBB News

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