そのビジュアルや設定ですでにファンも獲得しているプロジェクト『わかおしっ』(C)2026Wakayama City(画像提供:和歌山市)
今や各都道府県、そして市町村ごとに存在するゆるキャラやマスコットキャラクターたち。数多いるご当地キャラのなかで目立つことは至難の業といえるが、そんななか和歌山市のPRキャラクターが、アニメさながらのビジュアルと異例の“着ぐるみ恐怖症”という設定で注目を集めている。
なぜそんな設定を盛り込んだのか、そしてPRキャラクターへのこだわりっぷりはどういうことなのか・・・。担当者に訊いた。
■ 考察勢も…「着ぐるみに恐怖を感じる」ご当地キャラ
今回話題となったのは、和歌山市のプロジェクト『わかおしっ』のキャラクターで、景勝地・和歌の浦をモチーフにしたキャラクター・和歌浦和歌子だ。
プロジェクトは、令和7年度(2025年)に公開された市の各地域を擬人化したキャラクター広告「和歌山市子」シリーズが元となっている。同シリーズが話題になったことを受け、イラストレーターがキャラクターの全身像を一からリデザイン、そして新たに世界観を設定した上で公式PRキャラクターとして生まれ変わった。
公式サイトにある和歌子のキャラクター紹介を見ると、たしかに「もふもふした可愛いもの、特にうさぎグッズが好きだが、着ぐるみだけは例えうさぎモチーフであっても恐怖を感じて逃げ出す」という一文がある。
一風変わった設定を受け、SNS上では「尖っている」という声が相次ぎ、うさぎをモチーフにした和歌山市消防局のキャラクター・和びっとちゃんとの関係を心配する声や、「和歌子=和びっとちゃん説」といった考察をする人まで出るほど。
「着ぐるみが苦手」という設定が話題を呼んだ和歌山市のPRキャラクター・和歌浦和歌子 (C)2026Wakayama City(画像提供:和歌山市)
SNSをザワつかせたこの設定について担当者に尋ねてみると、設定会議のなかで「各キャラクターの個性を際立たせるために、どういった特性を持たせるのがいいか」という話し合いがあったとか。
その際、キャラクターに馴染む要素だけでなく、少し「尖った要素」も入れればさらに個性が際立つのではないかという意見も出た。さらに現実に存在する「着ぐるみが苦手」という特性が話題に上がったことで、その要素を和歌子の設定に落とし込んだという。
とはいえ、「『恐怖を感じて逃げ出す』は、言い方が強かったかもしれません」と振り返る担当者。その反省を踏まえ、現在は「もふもふした可愛いもの、特にうさぎグッズが好き。同じキャラクターでも着ぐるみになると少し苦手で、物陰から愛でている」というソフトな文言に変更されている。
和歌浦和歌子ちゃんと一緒に注目してもらえて、和歌子ちゃんとお話しができて、お友達になれましたピョン!
これからは「わかおしっ」のみんなと、和歌山市のために一緒に頑張っていきます。
応援よろしくお願いしますピョン!#わかおしっ@wcity_oshi_plz https://t.co/JoxghXMLhC pic.twitter.com/T1YfQRBNq6
— 和歌山市消防局【公式】 (@w_city_syoubou) May 11, 2026
和びっとちゃんとも良好な関係のようです
それにしてもキャラクターデザインといい凝った設定といい、アニメ作品さながらの完成度だが、なぜここまでPRキャラクターに力を入れるのか。
すると担当者は、「皆さんにキャラクターを通して和歌山市に興味を持ち、より知ってもらいたいと考えてます。そのためキャラクターに個性を与え、心に残る引っかかりを作ることを大切にしています」とこだわりを教えてくれた。
本日、和歌山市の魅力発信プロモーションプロジェクト「わかおしっ」が始動しました!
※「わかおしっ」= “和歌山市”+“推し”を掛け合わせ、和歌山市の魅力を発信するプロジェクト
詳細はこちら↓https://t.co/YD3E1b2afG#わかおしっ pic.twitter.com/2XNYcFe4WI
— わかおしっ(和歌山市公式) (@wcity_oshi_plz) April 27, 2026
まさかの「設定」が話題になったことを受け、和歌子と和びっとちゃんも無事に仲良くなれたそう。今後も和歌子たちの動向に注目したい。
取材・文/つちだ四郎
