
Photo: REUTERS/AFLO
ヘンリー王子がウクライナを電撃訪問し、首都キーウで開かれた安全保障フォーラムで演説した。王子は、傷病退役軍人支援のために立ち上げたインビクタス・ゲームズ財団を通じ、ウクライナ国内で戦争の傷痕からの回復を促す活動を行っており、今回の訪問はロシア軍事侵攻以降3度目となる。
4月23日(以下、現地時間)、インビクタス・ゲームズのロゴの入ったジャケット姿を着用し、電車でキーウに到着した王子は、同行している英『ITV News』に対し、「ウクライナが直面している困難を故郷や世界中に人々に改めて認識してもらいたい。そして、非常に困難な状況下で日々並外れた活動をしている人々や協力団体を支援したい」と語り、ウクライナの人々に向けて「世界は皆さんに注目し、尊敬の念を覚えている」と続けた。
午前中に出席した安全保障フォーラムでは、2度のアフガニスタン派遣を含む10年間の従軍経験に触れ、「私は今日、奉仕の精神を理解する兵士として、紛争による人的被害を目の当たりにしてきた人道主義者として、そして、この戦争に慣れたり、惨状に無感覚になるべきでないと強く思うウクライナの友人として、ここにいます」とスピーチ。「目に見える損失の背後には、目に見えない代償がある。前線から帰還した人々はトラウマを抱え、絶え間ない脅威と爆撃の下で暮らす家族には極度の心理的負担が掛かっていいます」と述べ、影響は「今後何年も続く」だろうと指摘した。
そして、財団の活動を通じて、ウクライナの人々が持つ不屈の精神やレジリエンスを目の当たりにしてきたと称えたうえで、インビクタス・ゲームズ財団の活動と、ウクライナにおける協力団体の活動を強調するとともに、世界で地雷除去活動を行う英NGOのヘイロー・トラストへの支持を表明した。王子は亡き母ダイアナ元妃の後を継いで、長年ヘイロー・トラストを支援している。『BBC』によれば、ウクライナは世界で最も多くの地雷が敷設されている国のひとつだという。
