最大震度「7」の地震が、2度発生した10年前の熊本地震。

県内でも、南島原市などで震度「4」を観測し、ブロック塀が崩れるなどの被害が出ました。

(長崎大学 高橋 和雄 名誉教授)
「大きく分けると、雲仙の活断層群、県北の海域活断層、県全体を見ると南海トラフ(巨大地震)の津波」

将来的な災害リスクを指摘するのは「長崎大水害」や「雲仙・普賢岳の噴火災害」で、被災者の生活再建などに関わった、長崎大学の高橋 和雄名誉教授です。

今後、島原半島にある雲仙活断層群で地震が起こった場合、震度6強の地震発生が想定されるほか、対馬や壱岐、五島周辺の海底活断層で地震が発生した場合は、津波も起こりうるとしています。

また南海トラフ巨大地震では、県内で最大500人が亡くなるとの推計も示されています。

一方で、活断層の存在がまだ判明していないエリアもあるとしていて、備えが肝心だと注意を呼び掛けています。

(長崎大学 高橋 和雄 名誉教授)
「今まで活断層がないと思っていたところでも、地震が起こっている。県全体見ると可能性は低いが、自分のところで地震が起こるかもしれないと考えておくことが防災上は重要」

たびたび大規模な災害に見舞われた県内。

(長崎大学 高橋 和雄 名誉教授)
「長崎大水害や雲仙・普賢岳の災害は、めったに起こらない。300年に1回とか、4000年に1回とか。
低頻度で規模が大きいものが起こり、普段の備えで緩和できる災害ではなかった。

10年に1回など、頻度の高いものは事前対策や予防対策が有効だが、事前・予防対策に、皆さんの目が向かず避難しかないとなる」

高橋名誉教授は、史上まれな大規模災害にたびたび見舞われたからこそ、県内のすべての地域で自助や共助といった防災意識を浸透させてほしいと呼びかけています。