公開日時 2025年12月25日 05:00
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子どもの権利保障に向けて沖縄弁護士会が発信する宣言の意義などについて説明する同会の古堅豊会長(中央)、横江崇副会長(左)、安里学副会長=24日、那覇市の沖縄弁護士会館
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琉球新報朝刊
沖縄弁護士会(古堅豊会長)は23日の臨時総会で子どもたちに向けて子どもの権利を紹介し、その権利保障に同会として支えることを表明する宣言を採択した。弁護士会が子どもの権利について、子どもたちに直接発信するのは全国でもまれな取り組み。いまだ浸透していない子どもの権利の普及啓発につなげたい考えだ。
宣言の名称は「未来を創る子どもたちへ―あなたの声を大切にする社会を実現するための宣言」。児童虐待やいじめ、不登校など子どもたちを取り巻く環境のほか、体罰や不合理な校則の存在などを踏まえ、子どもの権利が十分に保障されていないとの認識を背景に策定した。
同権利が社会に浸透するには子どもたち自身が権利を知る必要があるとの考えから、子どもたちに直接語りかける形式とした。文章は平易な言葉で書かれており、漢字にはルビを振っている。
宣言では、自由に意見を口にでき、その意見が正当に考慮される「意見表明権」を中心に、「子どもの権利条約」の四つの原則について説明。「子どもと大人は対等なパートナー」とした上で、「みなさんの声が大切にされ、権利が守られる社会を一緒に作っていきましょう」と呼びかけている。
24日に那覇市の沖縄弁護士会館で会見を開いた古堅会長は「単なる言葉だけには終わらせない。子どもの権利が当たり前に守られる文化を沖縄でつくっていきたい」と強調した。
弁護士会は年明けにも県内全小中高校に宣言文を発送する。子どもの権利の保障に向けてスクールロイヤーの拡充や、条約の理念を反映させた県条例制定への協力などの取り組みも進めたいとしている。
(大嶺雅俊)
