モデル・タレントのユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。10月の火曜日は、10月17日(金)から30日(木)まで開催される「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2025」に注目します。10月21日(火)にピックアップしたのは、愛媛県の伝統的工芸品「砥部焼(とべやき)」です。
◆250年以上の歴史を誇る「砥部焼」
「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK(以下、ジャパン トラディショナル クラフツ ウィーク)」は、日本各地で作られる「伝統的工芸品」を東京都内のライフスタイルショップで紹介・販売する14日間のイベントです。創り手と売り手、そして使い手をつなぎ、工芸品の産地を応援していくもので、今年は30の伝統的工芸品と、都内のライフスタイルショップ30店舗の参加が決定しています。
このコーナーでは、参加している伝統的工芸品の中から毎週1つずつピックアップして、その歴史や特徴、作り手の思いなどにフォーカスしていきます。まずは今回紹介する、愛媛県の伝統的工芸品「砥部焼(とべやき)」の歴史や特徴について、1953年創業の愛媛県砥部町の窯元「清月窯(せいげつがま)」3代目の野村和孝さんにお話を伺いました。
砥部焼は、愛媛県砥部町を中心に作られている約250年の歴史を持つ磁器です。地元で採れる砥石(といし)と呼ばれる石を砕いたものを原料としており、1200度以上の高温で焼成されるため、硬くて丈夫な焼き物になるのが特徴です。
主に食器や茶器の類いが多く、白い生地(白磁)に藍色の呉須(ごす)と呼ばれる青い絵の具で絵付けされているものが代表的です。手作業で制作されているため、「素朴で温かい風合いがあり、日常使いに適しているとされています。伝統的な唐草模様が有名ですが、現代のライフスタイルに合わせた新しいデザインの作品も多く作られています」と野村さんは説明します。
そもそもは江戸時代に、砥石を切り出す際に出る砥石くずを原料として焼き物作りが始まったのが、現在の砥部焼のルーツです。藩が財政の助けとするために、磁器の産地から陶工を招いて生産を奨励し発展しました。「現在、砥部町には80軒から90軒ほどの窯元があり、それぞれの窯元が異なる作風を生み出しています。杉野丈助さんという方が苦心の末、白磁の焼成に成功したのが1777年。再来年で250年目を迎えます」と語ります。
明治以降は、東南アジア向けの飲食器の産地として生産を伸ばしましたが、戦後は手作りと手書きを重視した伝統的工芸品の磁器の産地へと変化していったそうです。
