
イスラエル国防省は9月17日、高出力レーザーを用いた低コストの迎撃兵器システム「アイアン・ビーム」が試験を終え、年内に軍での運用準備が整う見通しだと発表した。写真はアイアン・ビーム稼働の様子。同日入手した、イスラエル国防省提供写真(2025年 ロイター)
[エルサレム 17日 ロイター] – イスラエル国防省は17日、高出力レーザーを用いた低コストの迎撃兵器システム「アイアン・ビーム」が試験を終え、年内に軍での運用準備が整う見通しだと発表した。
アイアン・ビームは、同国の防衛大手ラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズが開発。従来のミサイル防衛システムである「アイアンドーム」「デービッド・スリング」「アロー」を補完する。
こうしたシステムはこれまで、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派などによる多数のロケット攻撃を迎撃してきた。
開発にはレーザーを製造したエルビット・システムズ(ESLT.TA), opens new tabが協力した。
現在の迎撃用ロケットミサイルは1発当たり少なくとも5万ドルのコストがかかるが、レーザー迎撃はコストがごくわずかで済み、小型ミサイルや無人機への対応を主な目的としている。
国防省は「アイアン・ビームの性能が実証されたことで、長距離レーザー兵器の配備を通じた防空能力の大幅な向上が期待できる」とコメントした。
イスラエル南部で数週間にわたって実施した試験では「ロケット弾、迫撃砲、航空機、無人機(UAV)などを、本格的な運用構成下と幅広いシナリオで迎撃する」能力が確認されたという。
国防省幹部は「高出力レーザー迎撃システムが完全に実用的な成熟段階に達したのは世界初だ」と述べた。
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