最近、20歳前後の学生、数十人と話をする機会があった。「今、気になっているニュースは何ですか?」と尋ねると、口を揃えて「この間の参議院選挙です」という答えが返ってきた。
【写真を見る】“外国人”と生きる保守王国・群馬で聞いた参政党「日本人ファースト」への思い 取材で見えた“共生の現在地”
若い世代がこんなに政治に関心を持つという社会の空気を、私はこれまで感じたことがない。「どの部分に関心を持ちますか?」と聞くと、「外国人を巡る議論」「排外主義」「参政党の躍進」だという。
■分析で見えた・・・保守王国・群馬で起きた“異変”
この夏の参議院選挙。
選挙結果を分析していると、少し不思議な現象が起きている街があることに気付いた。
全国有数の保守王国・群馬。参議院・群馬選挙区は自民党が長く議席を獲得してきた。
今回も自民党の清水真人さんが当選したのだが、いつもと違ったのは参政党の青木ひとみさんが、約2万8000票差にまで迫ったことだ。
さらに、参政党の青木さんの得票数が、自民党の清水さんを上回った自治体が複数あった。
そのなかでも【伊勢崎市】【太田市】【前橋市】…この3つの自治体は、群馬県内で外国人の住民が多い自治体トップ3だ。いずれの街もここ最近、急速に外国人の数が増加している。
伊勢崎市には1万7000人ほどの外国人が暮らす。これは市民の約8%に当たる。この街に住む日本人は、外国人は、今何を思うのか。取材に向かった。
■「『外国の人だ、悪いことしているな』と思われているかも・・・」
伊勢崎市内。
英語だけでなく、ベトナム語やポルトガル語、タイ語など、様々な言語の看板が目に入ってくる。
街をさらに進むと、イスラム教の礼拝堂「モスク」があった。
20年ほど前にできた「伊勢崎モスク」。
管理人によると、インドネシア人やパキスタン人が多く訪れ、金曜日の礼拝には、多い時で200人ほどが集まるという。礼拝に訪れる人が多い日は建物内に人が入りきれず、路上でお祈りする人もいるそうだ。
伊勢崎モスクに通うひとり、リズワン・ウル・ハックさんに出会った。28年前にパキスタンから来日し、今はカレー店を営んでいる。
