佐賀県PTA新聞掲載コラム
2025/06/10 00:12
佐賀新聞社の記者がつづる教育や子育てをテーマにしたコラムです。
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夜8時ぐらいになると、スマホに「〇〇日記」のタイトルでメールが届く。〇〇には小6の娘の名前が入り、自宅のiPadから送られる。単身赴任の初日に「忘れてなかったら毎日書くからね」と始まり、ほぼ毎日のように届く。
きょうは誰と遊んだとか、授業で男の子たちが騒がしくて怒られたとか、日々の出来事をつづっている。うれしいことは冗舌で、たまに絵が添えられていたり、ピンクの文字で書かれていたりして感情も伝わる。
離れて暮らすと、日常生活の中に「子育て」があるという至極当然なことに思いが至る。そばにいるから親らしいことができた。うちは一人娘で、これまでも母親と過ごす時間が長かった。父親との時間は減るばかり。だから、ささいなことでも「きょうの娘」が分かるのはありがたく、何より楽しみにしている。心の内を伝えて「お母さんには内緒だよ」と記してあった日はうれしくもあった。
「たまにでいいからお父さん日記とか、日記の感想とか書いてね」。始まった時にはそうあったが、いまや返信を失念すると「忘れてるよ」と催促が来る。次の日も日記が読めるように、仕事以上に素早い返信を心がけている。(佐賀新聞社 宮﨑勝)
※佐賀県PTA新聞2024年6月・7月号に掲載
