欧州中央銀行(ECB)のエルダーソン理事は9日、欧州は「法の支配」を守り強化することで、経済的な繁栄を促進し、通貨ユーロの国際的な役割の拡大にも貢献できるとの認識を示した。

  同理事はローマのイタリア憲法裁判所で講演し、欧州連合(EU)は「法律の確かさと強固な制度、基本的権利保護の信号灯」だと述べ、これらの原則と経済の繁栄との結び付きは「十分に立証されている」と強調した。

  「法の支配をさらに強化することで、投資を呼び込み、経済成長を後押しし、ユーロの国際的地位を高めることができる」と主張した。

  ECBの法務部門を統括するエルダーソン理事はまた、世界的に見て法の支配の進展がすでにピークを迎え、後退の兆しもあるとも指摘。ワールド・ジャスティス・プロジェクトによる2024年の指数では、権威主義的傾向の継続や汚職の増加、司法制度の弱体化などが報告されている。

  EUは引き続き健全な基準の保証人であるべきだと同理事は訴え、こうした原則は中銀や監督当局にとっても極めて重要であり、通貨への信頼を守り、各機関の使命を果たし、制度の独立性を確保するためにも欠かせないと説明した。

  ECBにもこの分野で果たすべき責任があるとし、例えば自らの独立性が尊重されているかを監視し、各国の中銀はEU条約の守り手としての役割を担う必要があるとの考えを示した。

原題:Europe Must Defend Rule of Law Standards, ECB’s Elderson Says (抜粋)

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