ともに主力としてクラブに貢献し、現役最後の試合に臨んだ長谷部(左)とローデ(フランクフルトで)=平地一紀撮影ともに主力としてクラブに貢献し、現役最後の試合に臨んだ長谷部(左)とローデ(フランクフルトで)=平地一紀撮影 【フランクフルト(独)=平地一紀】サッカーの元日本代表主将で、ドイツ1部リーグ、フランクフルトのMF長谷部誠(40)が18日、現役最後の試合となるホームでの今季リーグ最終戦に交代出場し、20年以上のプロ生活に別れを告げた。試合後は、長く場内の声援を浴び、「今、自分自身で誇りに思えるのは、本当に最後まで、自分のやるべきことをやってきたということ」と納得の表情を浮かべた。

 長谷部は2―2の後半ロスタイム、同じく現役最終戦に臨んだMFローデとともに大歓声を浴びながら交代出場。キャリアの後半に新境地を見いだしたDFではなく、中盤の底のアンカーの位置に入り、相手にスペースを与えまいと、細かく自身の位置取りを修正しながら守りに神経を集中させた。来季の欧州カップ戦の出場権を確保するため、「引き分けで終わればいい」と味方に伝えながら、狙い通りに6位で締めくくった。 試合直後は、笑顔を浮かべてローデと抱擁。駆け込んできた自身の子供たちを抱き上げると涙がこみ上げ、「今日まで特に感情的になることはなかったが、子供が寄ってきたときは、感極まってしまった」と爽やかに振り返った。 今後はフランクフルトに残り、指導者の道に進む計画。「本当にそれが自分のやりたいことかというのが、定まってない部分も正直ある。しっかり休んで考えたい」と率直に語った。 静岡・藤枝東高から2002年にJリーグの浦和入りした長谷部は、08年以降はドイツを拠点としてウォルフスブルクでリーグ優勝に貢献。ニュルンベルクを経て、14年からはフランクフルトでプレーし、17~18年シーズンに30季ぶりとなるドイツ杯優勝を主力として味わった。21~22年シーズンの欧州リーグ制覇にも尽力するなど長く活躍した。 日本代表では、114試合に出場し、2得点。10年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会から3大会連続で出場し、18年W杯ロシア大会後に代表を引退した。

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