「365日毎日安い!」――。九州を中心に全国で1000店超のドラッグストアチェーンを展開するコスモス薬品(福岡市)の店舗外壁には、低価格をアピールするキャッチコピーが大きく描かれている。

ユニ・チャーム、使用済み「紙おむつ」を分解・消毒してリサイクル…イオン九州などで販売

 ドラッグストアは食品や日用品を安売りし、利益率の高い医薬品で稼ぐのが基本的な構造だ。コスモスは、多くのドラッグストアが導入しているポイントカードを発行せず、キャッシュレス決済も導入していない。「自らの利益を削ってでも安く販売する」(横山英昭社長)戦略で消費者の心をつかみ、年間売上高8000億円超のうち約6割を食品部門が稼ぐ。集客力

 スーパーは近年、業界内の競争に加え、ドラッグストアやディスカウントストアといった他業態もライバルとなっている。特にコスモスは全国で年間100店規模の出店を進め、収益増につなげている。 対応に乗り出したイオン九州(福岡市)が昨年に始めたのが、調剤薬局を備えたドラッグストアと食品スーパーを融合させた新業態店「ウエルシアプラス」だ。グループのドラッグストア大手と提携しており、柴田祐司社長は「成長戦略の軸の一つだ」と位置づける。 ドラッグストアと同様に、ディスカウントストアもスーパーを脅かす存在となっている。代表的な企業が、福岡市に本社を置くトライアルホールディングス(HD)だ。 九州を軸に全国で約300店を展開する同社は、スーパーの得意分野である総菜に力を入れ、地場総菜会社を子会社化するなどして商品開発を強化。食品スーパーとホームセンターを合わせたような大型店の「スーパーセンター」を軸に、来店頻度と商品数の多さで食品スーパーやドラッグストアと比べて高い集客力を生み出しているとしている。 1 2

Share.