約400メートルにも及ぶ曲線美が目を引く廻廊(いずれも岡山市北区で)
気温も上がり、いよいよ本格的な観光シーズンが到来した。家族で行楽地に向かうなど気分も高まるはず。出掛けた先で、思わず「いいね」と写真に収めたくなるような中国地方の「映え」スポットを訪ねてみた。
境内を歩くと、地形に合わせて建てられた総延長約400メートルの「
廻廊(かいろう)
」の美しさに目を奪われた。本殿と
御竈殿(おかまでん)
などをつなぎ、脇には四季折々の花が咲く。梅雨時には1500株のアジサイが彩りを添える。
国宝に指定されている本殿・拝殿 岡山市北区の吉備津神社は山陽道屈指の大社。仁徳天皇が創建したとされるが、度々焼失し、1425年、室町幕府の3代将軍・足利義満が再建した本殿・拝殿は国宝に指定されており、豪壮で独特な「比翼入り母屋造り」と呼ばれる構造だ。
同神社には、桃太郎伝説のモデルとも言われる鬼神「
温羅(うら)
」退治の話が伝わる。朝鮮半島の百済から来た温羅という豪族が民を困らせていたところ、同神社の主祭神・
大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)
が第10代崇神天皇の命を受けて征伐するという内容だ。
地下に温羅の首が埋められているという釜
国指定重要文化財でもある御竈殿の釜の下には温羅の首が埋められているとされ、釜の鳴動で吉凶を占う「
鳴釜(なるかま)
神事」が有名。江戸時代の作家・上田秋成(1734~1809年)の怪奇小説「雨月物語」でも描かれている。また、温羅伝説には人気漫画「鬼滅の刃」との共通点も多いといい、近年、コスプレ姿をしたファンらが聖地として訪れることもあるという。
禰宜(ねぎ)
の上西謙介さん(49)は「歴史や風景など非日常空間を楽しみながら心身共にリフレッシュしてほしい」と話している。(浜端成貴)
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JR吉備津駅から徒歩約10分。岡山自動車道・岡山総社インターチェンジから車で15分。開門は午前5時~午後6時。鳴釜神事は、金曜を除く午前9時~午後2時受け付けで、初穂料3000円から。問い合わせは吉備津神社(086・287・4111)。
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