陸上自衛隊の「日野基本射撃場」(岐阜市)で昨年6月、元自衛官候補生の男(19)(懲戒免職)が射撃訓練中に自衛官3人を銃撃した事件で、陸自の調査委員会は18日、報告書を公表した。元候補生に武器を扱う自覚や心構えを持たせることができず、周囲の隊員も仲間から発砲される事態を想定していなかったため、結果的に銃撃を防げなかったと結論づけた。
記者会見する森下泰臣・陸上幕僚長(18日午後、防衛省で)=後藤嘉信撮影 陸自トップの森下泰臣・陸上幕僚長は18日の記者会見で、「国民から信頼を受けて武器の使用を許可されている組織として、決してあってはならないこと。再発防止を徹底する」と語った。
事件は昨年6月14日に発生。銃撃を受けた自衛官2人が死亡、1人が重傷を負った。元候補生はその場で取り押さえられ、今年2月、弾薬を奪うため小銃を発砲して2人を殺害したなどとして、強盗殺人罪や同未遂罪で起訴された。
現場となった陸上自衛隊・日野基本射撃場(2023年6月撮影)
当時の手順では、候補生は事前に実弾を受け取った後、射撃位置に移動してから小銃に
装填(そうてん)
することになっていた。陸自は再発防止策として、新隊員の訓練では実弾を持たせる時間を極力短くするため、射撃位置に移動した後に実弾を渡す手順に変更。銃を他人に向ける動きを見せた者を取り押さえる訓練も行っている。
今回の報告書を受けて、陸自はこうした対策を徹底させる。
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