岩手県岩泉町出身で、茨城県土浦市在住の画家・金澤隆二さんの個展が北上市で開かれています。
原子力発電所の管理区域で、見えない圧倒的な力に怯えながら仕事をする自画像です。
画家・金澤隆二さんは、岩泉町出身の69歳。
16歳から県外の工場で働きながら独学で絵を描き始め、いまも仕事をしながら作品を作り続けています。
岩手では初めてとなる企画展、「地の下の挑戦者金澤隆二展」は北上市の利根山光人記念美術館で開かれています。
金澤さんの作品は、写実的でありながらシュルレアリスムが同居しているような、独特の世界観を持っています。
自身の生い立ちや生き方、不安定な社会情勢への無力感といった心象風景を、精緻な描写で表現していて、国の内外のコンテストで高い評価を受けています。
こちらは、今回初めて公開された作品、「黒い大地」です。
金澤さんは「黒い大地」という同じタイトルで、複数の作品を描いています。
こちらの作品は「地平線」。
金澤さんが子どものころに夢見た穏やかな世界を求める願いが込められています。
見るものを圧倒する表現力を持っている金澤さんの作品…鑑賞のポイントとは。
利根山光人記念美術館 菊地仁美 専任研究員
「かなりインパクトが強いので、ひとつの画面から受け取る情報量はかなりのものがある。金澤さん自身もいろいろな作家の影響を受けていると話しているので、知識とかではなく、自由に感じ取った感想を交換することが大事ではないか」
企画展は11月29日まで開かれています。
また、11月3日には金澤さんが来場して、トークイベントが行われます。
