29日、中国のポータルサイト・捜狐に「中国アニメはなぜ日本風の2Dアニメを作れないのか?」と問い掛ける記事が掲載された。画像はAIで作成。

2026年7月29日、中国のポータルサイト・捜狐に「中国アニメはなぜ日本風の2Dアニメを作れないのか?」と問い掛ける記事が掲載された。

記事は、「『中国アニメは予算も制作設備も向上しているのに、出来上がる2Dアニメはどこか物足りない』との議論はよく目にする。日本のアニメはアニメーター個人の画風や手描きならではの温かみが残されているが、中国の2Dアニメは画面に統一感がなく、質感も薄く、どこかテンプレート的な印象を受ける作品が少なくない」と述べた。

続けて、「中国のアニメ制作は大量生産型の体制に依存しすぎており、制作スピードや本数が重視されるため、細部まで時間をかけて作り込める作品は多くない。成熟した日本のアニメ業界と比べると、中国は制作本数こそ多いものの、高い評価を受ける傑作は少ないのだ」と説明した。

また、「長年中国アニメを見てきた人は、中国の2Dアニメが日本に及ばないのは作画技術だけの問題ではなく、アニメ産業全体の基盤がまだ十分に育っていないからだと考えている。あるネットユーザーは『中国の2Dアニメは成長の好機をすでに逃してしまった。今では得意分野だった3Dアニメにも勢いの陰りが見え始めている』と指摘した」とした。

さらに、「制作能力の差も無視できない。日本のアニメ産業は半世紀近い歴史を持ち、制作体制や分業が確立され、毎年数百本もの作品を安定して送り出している。一方、中国では制作体制の整備がまだ十分ではなく、特に3Dアニメでは題材が偏り、ストーリーも似通ったものが多い」と言及した。

記事は、「最も現実的な課題はやはり資金面である。2Dアニメは工程が多く制作期間も長い上、コストがかさむにもかかわらず、商業的な利益は限られている。日本では配信サービスに加え、高価格帯のBlu-rayや豊富な関連グッズ、リアルイベントなど、多様な収益源が存在するが、中国では2Dアニメ関連の派生市場が成熟しておらず、優れた作品であってもグッズ展開や二次創作を活用した運営を進める際に、ファンのクラウドファンディングに頼るケースさえある」と述べた。

一方で、「『日本アニメを再現すること自体に意味はない』と考える人も多いほか、海外の評価を必要以上に気にする必要はないとの声もある。西洋の価値観に無理に合わせたり、評価されることだけを目指したりするのは、本来の方向性を見失うことにつながる。現在では中国アニメが海外の配信サービスで話題となり、海外の視聴者が自ら視聴するようになっている。これは確かな進歩だ」とした。

また、「日本アニメの新作の中には過去の名作の演出を寄せ集めたような作品もあるが、中国アニメは毎年着実に進歩しており、映像やストーリー、映像効果などに新しい試みが見られるため、停滞気味の日本アニメより勢いがあるという見方もある」と紹介した。

そして、「AIを活用したアニメ制作技術は、中国アニメが差を縮める突破口になる可能性が高いとして、多くのネットユーザーからも言及されている。AIを制作支援に活用すれば、2Dアニメの制作コストや時間を大幅に削減できるだけでなく、大量生産による画一化の問題も改善できる可能性があるからだ」と強調した。

その上で、「日本の2Dアニメの繊細な表現は、数十年にわたる積み重ねの成果であるが、中国アニメにも独自の歩みと方向性がある。一時的な差があるからといって進歩を否定する必要はなく、発展しているからといって課題から目を背けるべきでもない。長所を伸ばし短所を補いながら良い物語を作り、『アニメらしさ』のある作品を生み出すことが重要だ。商業的な量産テンプレートではなく、作品そのものの魅力を磨くことが求められている。あとは時間が答えを出してくれるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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