GTワールドチャレンジ・オーストラリアの第6戦に角田裕毅を招聘する計画が暗礁に乗り上げたようだ。オーストラリアのモータースポーツ専門サイト『Speedcafe』は、レッドブル・レーシング側が角田の参戦を許可しなかったと報じた。
報道によれば、同シリーズを運営するSROモータースポーツ・オーストラリアは、アデレード市街地コースで11月26~29日に行われるシーズン最終戦で、チャンピオンシップをリードするティガニ・モータースポーツのメルセデスAMG GT3 Evoをドライブしてもらうべく、角田の招聘に取り組んでいた。
これは、著名なレーシングドライバーを同イベントに迎え入れる計画の一環で、SROモータースポーツ・オーストラリアは角田のほかに元アルピーヌのジャック・ドゥーハンにも参戦を打診しているものの、現時点ではいずれも合意に至っていないという。
フェルスタッペン効果、大物招聘への模索
SROモータースポーツ・オーストラリアのベン・マクメラン代表は『Speedcafe』に対し、引き続き大物ドライバーとの契約を模索していく考えを示した。
「州政府は、著名なゲストドライバーをイベントに迎えることに非常に積極的だ。我々としても、GTワールドチャレンジのマシンに誰かを乗せたいと考えている」
「残念ながら、まだ誰とも契約できていないが、数多くの話し合いを進めている」
今回の件について『Speedcafe』は、レッドブルが角田の参戦を「阻止した」と伝えている。一方、レッドブルはマックス・フェルスタッペンにGT3への出場を認めており、4度のF1王者は今年5月、ニュルブルクリンク24時間レースに出場した。
マクメラン代表は、フェルスタッペンのニュル参戦がGT3に与えた影響に触れた。
「知名度の非常に高いドライバーがシリーズに関わると注目度が高まることになる。これは素晴らしいことだ。フェルスタッペンがニュルブルクリンクに参戦したことで、GT3レースに対する注目が世界中でこれまでになく増している」
角田の参戦を阻むF1の事情
レッドブルが角田の参戦を許可しなかった理由は明らかになっていない。
ただし、GTワールドチャレンジ・オーストラリアの最終戦が行われる週末は、F1第21戦カタールGPと日程が重なっており、F1リザーブドライバーを務める角田に参戦の余地はないように見える。
カタールGPは、ラスベガスGPと最終アブダビGPに挟まれるシーズン最終3連戦の一角を成している。チームやレギュラードライバー同様、テスト兼リザーブの角田も非常に慌ただしいスケジュールをこなすことになる。
カタールGPとアブダビGPは、中東情勢の悪化により開催が不透明な状況にある。だが、これら2戦が中止を余儀なくされた場合でも、F1はヨーロッパで代替レースを開催する方針を示しており、F1のステファノ・ドメニカリCEOは、9月中旬までに最終決定を下すとしている。
GTワールドチャレンジ・オーストラリアの最終第6戦は、スーパーカーズ選手権の最終戦「アデレード・グランド・ファイナル」のサポートレースとして11月26~29日に開催される。
