岩手県内の農家のグループが、いわてのコメを海外に売り込もうと奮闘しています。6月、雫石町で行われた田植えの様子と秋の収穫に向けて胸を膨らませる農家の思いを取材しました。
初夏の日差しが降り注ぐ雫石町。町内で農業を営む、小野寺建太さんです。
田んぼに植えていたのは、県のブランド米「銀河のしずく」の苗。小野寺さんは、この秋、町の内外の農家とともにコメの輸出に挑戦します。
コメ農家・小野寺建太さん
「販路をたくさん持っているというのは、農業経営していく上で、とても強みになると思ったので、販路を広げていくっていう意味で参加しました」
このプロジェクトが本格的に始動したのは去年の冬でした。メンバーは、小野寺さんと紫波町の農家、吉田辰巳さん。雫石町の農家、砂壁純也さんの3人です。その3人とタッグを組むのは、大阪に本社を置く大手農機具メーカーの「クボタ」です。
クボタ・神田悠太さん
「海外の方たちにもおいしいと言っていただくことが本当に多くてですね、本当にまだまだ日本産米、岩手県産米の需要拡大のチャンスというのは広くあるのではないか」
日本のコメは、海外での需要の開拓が進められた結果、アジアを中心に輸出が拡大しています。クボタは、生産者を支援しようと2012年から国産米の輸出をスタート。現地の工場で精米することで安全で新鮮なコメを提供できることが強みの1つです。
メンバーの1人、砂壁さんが取り組んでいる酒米の輸出をクボタがサポートしていることが縁で始まった今回の挑戦。その砂壁さん、3月には予定している輸出先の1つ「ハワイ」を訪れ、クボタの精米工場を視察。現地のスーパーでは、『品質』で勝負していけることを肌で感じました。
砂壁さん
「価格的にはもう日本のお米は倍近い値段で販売されてるんです」「生活レベルの高い裕福層の人たちは値段じゃなくて好んで日本米を買っていくっていうことで、売れ行きは好調だっていうことでした」「自信をもって送り届けたいと思いました」
ことし秋に収穫するコメは、香港とシンガポール、ハワイに輸出する予定です。
大学で経営学を学んだあと、この道に進んだ小野寺さん。今回の挑戦を通して一次産業を支える思いも強くしています。
小野寺さん
「自分の作ったお米を海外の人に 食べてもらうっていうのはすごいやりがいのある仕事で魅力的だと思うので」「新しく農業を始める人から見ても農業って面白そうだなて思えるような取り組みをもっとしていきたい」
実り豊かな秋になることを願って。コメづくりに情熱を燃やしています。
