レスキューロボットコンテスト、略して「レスコン」をご存じでしょうか?
災害救助を題材にしたロボットコンテストに挑戦する、徳島大学のチームを紹介します。
山本記者の報告です。
なお、VTR冒頭地震や津波の映像が流れます。
❝1995年 阪神・淡路大震災❞
「午後2時48分です。非常に大きな揺れがありました」
❝2011年 東日本大震災❞
「高台にある住宅街が崩れています、地面ごとずれているように見えます」
❝2024年能登半島地震❞
過去30年間に、大きな地震が何度も列島を襲いました。
地震調査委員会によりますと、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率は、60%から90%程度以上。
いつ発生してもおかしくありません。
(記者)
「そんな大規模な災害に備えて、ロボットの開発が今、進められています」
「ここ徳島大学でも、その一翼を担おうと学生たちが活動しています」
徳島大学ロボコンプロジェクト「とくふぁい!」です。
災害に役立つロボットのアイデアなどを競う「レスキューロボットコンテスト」、通称「レスコン」に向け、今、急ピッチで準備を進めています。
ロボットの製作は2年生14人、4年生1人、大学院生1人の合わせて16人で行っています。
(徳島大学 理工学部2年・篠崎宏介さん)
「アームの軌道的にも初期値がガクッとなったりするけど、あそこまでずれると走行に支障が出るから」
中心メンバーの一人、理工学部機械科学コース2年の篠崎宏介さんです。
大阪府出身で、地震などで被災した経験はありませんが、災害救助に対して強い気持ちを持っています。
(記者)
「出場しようと思った理由?」
(徳島大学 理工学部2年・篠崎宏介さん)
「僕が生まれてから東日本大震災とか、熊本地震とか、能登半島とか、いろいろな災害があったが」
「そういった場面で救助してくれている方々が、二次被害を受けることも多いと思う」
「そこでロボットを使うことで、災害救助で人的被害を減らすことができたらなと考えている」
レスコンは、1995年の阪神淡路大震災を契機に企画され、2000年からは毎年開催されています。
全国の工業系の大学や高専などから、2026年は24チームがエントリー。
技術力だけでなく、レスキューに対する考え方などが問われる大会です。
(記者)
「いつから準備?」
(徳島大学 理工学部2年・篠崎宏介さん)
「9月ころから製作を開始して、3・4・5月に機体製作を終了させる感じ」
「6か月くらい製作期間を設けている感じ」
製作するのは、被災した建物内にいる要救助者に見立てた人形を実際に助け出すロボット。
問われるのは速さだけではなく、レスキューに対する考え方や優しさ。
徳島大学は10年以上前から出場していて、2025年は人命救助のアイデアに「優しさがあふれている」と、アイデア賞を受賞。
2026年は、第1位にあたる「ベストパフォーマンス賞」を目指しています。
本選は8月ですが、競技会予選の動画審査が間近に迫っていることから、メンバーたちはロボットの組み立て作業に追われていました。
(記者)
「とくふぁいが製作したロボットは3台。それぞれ役割が違っています」
それではどんなロボットなのか解説してもらいましょう!
(徳島大学 理工学部機械科学コース2年・小西希宙さん)
「こちらが1号機の『AWA参式』という機体。がれき撤去と救助を目的とした機体で、目玉機能がアーム」
「この機体は、3年前からベースとなる機体があって、ずっと改良してきた」
「アームで救助と撤去の両方を行える、便利なアームになっている」
(徳島大学 理工学部機械科学コース4年・菅俊輔さん)
「2号機はエクリブラという機体、水平という意味があります、2階への探査と救助を行うロボットです」
「そのため、階段を上る機構と階段の上で救助したダミアン(救助人形)を、1階まで搬送する機構が備わっています」
要救助者をベルトコンベアで機体に収納し、水平を保ったまま運び出すというアイデアが「優しい」と、2025年に評価を受けました。
(徳島大学 理工学部2年・篠崎宏介さん)
「こちらが3号機のカルキノス」
「4脚の先端についているタイヤで、1階部分の高速走行と、2階に向かうまでの階段走行を実現できるようになっている」
「スライド機構とふたの部分で、要救助者を救助できるといった感じになっている」
動画審査の締め切りは6月16日。
取材した6月14日の時点で、本来ロボットは完成していなければならないのですが、部品調達などに時間がかかりまだ未完成。
(記者)
「何が足りんのですか?」
「これなんですけど、この線がちょっと不足しているので作ってもらっていて、それを完成するのを待っています」
(記者)
「不足というのはどういうこと?」
「線がちょっと足りなくて」
このあと、メンバーたちは新たに部品を作ったり、プログラミングの誤差を修正したりと、必死になって作業をしていました。
まずは動画審査の通過を目指して、頑張れ!徳島大学ロボコンプロジェクト「とくふぁい!」。
「レスキューロボットコンテスト」、本選は8月に神戸市で行われます。
