北京で会談したロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席(右)(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 ロシアのプーチン大統領は5月20日、中国・北京で習近平国家主席と会談した。

 会談でプーチン氏はロシアの役割を「資源の供給者」と説明したことが印象的だった。

 中国政府が発表した貿易統計で、4月のロシア産原油の総輸入に占める比率が23.3%となり、前月の20.1%からさらに伸びた。ロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入も増加しており、中東紛争のせいでエネルギー確保に苦しむ中国にロシアが救いの手を差し伸べる構図が鮮明となっている。

 プーチン氏の今回の訪中の主目的は、懸案となっている新パイプライン「シベリアの力2」建設の正式合意だった。ロシアからモンゴル経由で中国まで年間500億立方メートルのガスを運ぶパイプラインについて、ロシア側は昨年9月「計画の推進で双方が合意した」と発表したが、その後、遅々として進んでいないのが現状だ。

 プーチン氏が同行させた企業の代表団も、石油大手ロスネフチのセチンCEOや国営ガス大手ガスプロムのミレルCEOらエネルギー業界が中心だった。

 だが、ロシア大統領府は20日「同プロジェクトの詳細や実施時期について今後の合意が必要となる」と発表したように、今回もロシアの要請を中国が袖にした。

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