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アメリカをはじめ世界中で移民政策が厳しくなる中、その逆を行くのがスペインです。今回、受け入れを発表した移民の規模は50万人。一体なぜなのでしょうか?
【写真で見る】移民支援団体の事務所前に行列を作る大勢の移民
■スペイン 50万人規模の移民の受け入れへ 背景には少子高齢化も
JNNロンドン支局 城島未来記者:
スペインの首都・マドリードにある、移民を支援する団体の事務所の前にいます。
今回の50万人規模の移民に在留資格を与える特例措置ですが、申請の締め切りが6月いっぱいということもあり、事務所の外まで列ができているような状態になっています。多くの人が書類手続きのサポートを受けるために並んでいます。
高柳光希キャスター:
50万人規模の移民に在留資格を与えるという特例措置の背景には、スペインの▼少子高齢化▼農村部の人口減少の2つの問題が大きく関わっています。
■約15%が移民のスペイン なぜ移民が多いの?
2000年代からスペインは「移民政策」を本格化しており、2025年9月時点で住んでいる移民の数が約740万人います。スペイン全体の人口は5000万人弱のため、約15%が移民ということになります。
どうしてスペインには、移民の人たちが多いのでしょうか?
理由は、歴史的背景と地理的要因の2つが考えられます。
まずは歴史的背景から見ていきます。かつてスペインは、中南米を植民地支配していた一方で、アルゼンチンやメキシコにはスペイン人が亡命をするという歴史もありました。
そのため、中南米にはスペイン語を話せる人たちが非常に多くなっています。移民としてスペインに渡った人たちの多くも、スペイン語圏の中南米で生活をしていた人たちであるということです。
次に、地理的要因です。スペインは、アフリカ大陸と非常に近いです。特にモロッコとスペインの間のジブラルタル海峡は、約13kmしかありません。
そのため、北アフリカの人たちを中心に、スペインへのルートができていました。難民の人たちも、そのルートを通ってスペインに移民として渡っていくということもあったようです。
