<為替> ニューヨーク外為市場では、中東情勢の緊張が高まる中、ドルが対ユーロで上昇した。円も一時、上昇し、日本政府・日銀による円買い為替介入の憶測が再び高まった。
アラブ首長国連邦(UAE)の東部フジャイラで、イランが発射したとみられるドローン(小型無人機)による攻撃があり、石油工業地帯で火災が発生した。UAE国防省は、イランから発射されたミサイル4発のうち3発を自国の領海上空で迎撃したと明らかにした。
主要通貨に対するドル指数は0.2%高の98.404。同指数は3月序盤の高値からは下落しているものの、解決の見通せない中東情勢が、引き続き下値を支えている。
ドル/円は0.06%安。円は取引序盤で一時、0.75%高の155.69円を付けた。
財務省当局者はこの日見られた円急伸についてコメント要請に直ちには応じなかったものの、先週の当局による介入観測を受け、市場は当局の動きに警戒を続けている。
ユーロは0.2%安の1ドル=1.1694ドル。米国がドイツからの駐留軍削減計画を発表したことを受け、メルツ独首相はトランプ米大統領との確執に関係があるかとの問いに対し「関連性はない」と答えた。
英ポンドは0.3%安の1ドル=1.35365ドル。
豪ドルは0.4%安の0.7174米ドル。オーストラリア準備銀行(RBA)は5日、政策決定を発表する予定。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.4%高の8万0046ドルと、1月31日以来初めて8万ドルを上回った。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが大幅に上昇し、指標となる10年債利回りは1日としては約6週間ぶりの大幅上昇となる見通しとなった。イランがアラブ首長国連邦(UAE)への攻撃を強化したことを受け、インフレや世界の金融政策への影響を巡る懸念が高まった。
イランから発射されたミサイルをUAEが自国の領海上空で迎撃したほか、イランが発射したとみられるドローン(小型無人機)攻撃で、フジャイラ石油工業地帯で火災が発生したことを受け、原油価格は急騰した。
10年債利回りは7ベーシスポイント(bp)上昇の4.448%。1日としては、3月26日以来の大幅上昇の見込みとなった。
30年債利回りは5.9bp上昇の5.025%。一時5.036%と、昨年7月17日以来の高水準を付けた。
2年債利回りは8.1bp上昇の3.969%となった。
この日発表の経済指標では、3月の製造業新規受注は前月比が市場予想を上回る伸びとなった。人工知能(AI)投資ブームを背景に、電子製品需要が急増したことが押し上げた。今週は労働市場関連のデータが相次いで発表される予定で、なかでも8日発表の雇用統計に注目が集まっている。
物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.805%、10年物が2.519%となった。
米金融・債券市場:
<株式> 下落して取引を終えた。ホルムズ海峡で韓国の船舶が攻撃を受け、イランが同海をなお掌握していることが示されたことを受け、これまで相場の支えになっていた米国の企業決算に対する楽観的な見方が後退した。
韓国外務省はこの日、ホルムズ海峡で韓国の海運会社HMM(011200.KS), opens new tabが運航する船舶で火災と爆発が起きたと明らかにした。聯合ニュースは政府当局者の話として、船舶が攻撃を受けた可能性があるとの情報について、韓国政府が確認作業を行っていると報じた。
ホルムズ海峡を巡っては米中央軍がこの日、ミサイル駆逐艦2隻がペルシャ湾に入り、米船籍の商船2隻がホルムズ海峡を通過したと発表した。ただ、イラン海軍はこれに先立ち米軍艦がホルムズ海峡に進入するのを阻止したと表明。韓国の船舶が攻撃を受けたことで、ホルムズ海峡はなお安全ではないとの認識が強まる可能性がある。
このほか、この日はアラブ首長国連邦(UAE)国防省がイランから発射されたミサイル4発のうち3発を自国の領海上空で迎撃したと明らかにしたほか、UAEの東部フジャイラでイランが発射したとみられるドローン(小型無人機)による攻撃があり、石油工業地帯で火災が発生。UAEはこうした攻撃は深刻なエスカレーションに当たると非難している。
前週1日の取引では、堅調な企業決算などを追い風にS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが最高値を更新して終了。S&P総合500種の主要11業種のうち、10業種が下落。素材(.SPLRCM), opens new tabが1.57%下落したほか、資本財・サービス (.SPLRCI), opens new tabは1.17%下落。一方、エネルギー(.SPNY), opens new tabは0.85%上昇した。個別銘柄では、ゲームソフト販売大手ゲームストップが10%急落。ゲームストップによる電子商取引(EC)大手イーベイ(EBAY.O), opens new tabへの約560億ドルでの買収提案を巡り、資金調達などの実現性について懐疑的な見方が出ている。イーベイは約5%上昇した。配送大手のフェデックス(FDX.N), opens new tabは9.1%安、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) (UPS.N), opens new tabは10.5%安。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabが自社の物流ネットワークを他社にも開放する「アマゾン・サプライチェーン・サービス」を開始すると明らかにしたことが嫌気された。S&P総合500種(.AD.SPX), opens new tabでは、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.2対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は163億株。直近20営業日の平均は177億株。
米国株式市場:
<金先物> 米国とイランの緊張激化を背景にドルが上昇し、インフレ懸念により金利高止まり観測が重しとなり、下落した。中心限月の清算値(終値に相当)は前営業日比2.4%安の1オンス=4533.30ドル。
イランはアラブ首長国連邦(UAE)と中東湾岸の船舶に対する攻撃を激化させた。米・イランによる4週間前の停戦合意以降で最大の戦闘激化となった。金はインフレや地政学的不透明感に対するヘッジとして機能する一方、利回りを生まない資産であるため、高金利環境下では妙味が薄れる。
NY貴金属:
<米原油先物> 米国時間の原油先物は、約6%上昇した。イランが過去24時間でアラブ首長国連邦(UAE)と中東湾岸の船舶に対する攻撃を激化させたことを受けた。これは、4月初旬に米・イラン停戦が発効して以来、最も深刻な事態の悪化となった。
清算値は、北海ブレント先物が6.27ドル(5.8%)高の1バレル=114.44ドル。米WTI先物は4.48ドル(4.4%)高の106.42ドルとなった。
イランはこの日、ホルムズ海峡で複数の船舶を攻撃した。
UAEの東部フジャイラではイランが発射したとみられるドローン(小型無人機)による攻撃があり、石油工業地帯で火災が発生。nL6N41H0VT
このほか、ホルムズ海峡で韓国の海運会社HMM011200.KSが運航する船舶で火災と爆発が起きた。nL6N41H0PN
NYMEXエネルギー:
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