渋谷が似合う
東京、渋谷。スクランブル交差点の喧騒を抜け、再開発がまだ行われていない路地裏には、まだ昔の渋谷の片鱗が残っている。その景色に、自然に溶け込むSUVがあった。
そのクルマはプジョーのコンパクトSUV、新型プジョー 2008 GT ハイブリッドだった。
これまでプジョーといえば、軽快なハンドリングや独特のデザインでファンを魅了してきた。そして昨今、電動化の波に乗り、ついにこのBセグメントSUVにも待望のハイブリッドシステムが搭載された。
その実力はいかなるものか。渋谷の街中から首都高速までを連れ出し、チェックした。
オブセッション・ブルーの輝き
地下駐車場に佇む新型プジョー 2008 GT ハイブリッドをひと目見て、まず心を奪われるのはその佇まいである。
ボディカラーはオプション(¥49,500)の「オブセッション・ブルー」。深みがありながらも、光の当たり方によって複雑に表情を変えるその青は、いかにもプジョーらしい色彩といえる。
エクステリアは、シャープかつエレガント。特にフロントマスクの造形は秀逸で、ライオンの鉤爪を模した3本のデイタイムランニングライト(DRL)が、遠くからでも一目でプジョーとわかる個性を主張している。
全長約4305mm、全幅1770mmというコンパクトなサイズでありながら、ボディ表面の面構成は非常に巧みで、光と影のコントラストが高級感を醸し出す。
そしてルーフをブラックとした2トーン仕様は、全体の印象を引き締めている。
かつて、“フランス車=チープだが味わいがある”と言われた時代は完全に過去のものとなった。塗装のクオリティ、チリ合わせの精度、灯火類のディテールに至るまで、メルセデス・ベンツやBMWといったドイツ製プレミアムブランドに匹敵する完成度だった。
