
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り
今週の豪ドル/円は109.58円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は92.54円前後で週初を迎えました。高市首相が日銀の追加利上げに難色を示したとする報道や、次期日銀審議委員の候補に財政出動と金融緩和に前向き(リフレ派)とされる2名の経済学者を指名したことで円安が優勢となりました。豪ドル/円は豪1月CPIが市場予想を上回ったことも支えとなり、一時1990年10月以来となる111.47円前後まで上昇しました。NZドル/円も円安主導の動きで93.84円前後まで上値を伸ばしました(執筆時)。
豪コアCPIが加速
25日に発表された豪1月消費者物価指数(CPI)は、前年比+3.8%と市場予想(+3.7%)を上回り前月と同じ伸び率となりました。また、コアCPIにあたるCPIトリム平均は2024年10月以来となる+3.4%へ伸びが加速していました。(表1参照)
この結果を受けて、市場は豪準備銀行が5月の理事会で追加利上げに動くとの見方を強めています。
なお、RBA理事会は3月17日にも開催されますが、
・前回(2月3日)の理事会で2年3カ月ぶりの利上げを実施した直後であり、その影響を見極める必要があること
・5月理事会の直前には、RBAが重視する四半期指標である豪1-3月期CPIが発表されること
といった見方から、3月理事会での追加利上げの織り込みは10%以下となっています。
もっとも、「遅かれ早かれRBAは追加利上げに踏み切る」との見方に変わりはありません。豪ドルは資源国通貨という側面も持っているため、株価動向に左右されやすい面はありますが、金融政策や国内経済の状況を踏まえると、主要通貨の中でも相対的に買われやすい通貨となりそうです。
【表1.豪月次CPI推移】

豪ドル/円のテクニカル分析
豪ドル/円は、昨年10月23日以降日足一目均衡表の基準線をサポートに上昇基調を維持しています。引き続き同線が目先のサポートとして意識されそうです。終値ベースで同線を下抜けた場合は調整が加速することも考えられます。その場合は、週足一目均衡表の転換線や2月16日安値の107.71円前後が下値目途となりそうです。一方、上値は約35年振りの水準へ上昇しています。この上の水準にはめぼしい上値目途が見当たりません。111.50円、112.00円といった節目が意識されそうです。
【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:AUD/JPY:109.000-112.500、NZD/JPY:92.000-95.000
3/2週のイベント:
03/02 (月) 10:45 中国 2月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
03/03 (火) 06:45 NZ 1月住宅建設許可件数
03/03 (火) 09:30 豪 10-12月期経常収支
03/03 (火) 09:30 豪 1月住宅建設許可件数
03/04 (水) 09:30 豪 10-12月期四半期国内総生産(GDP)
03/04 (水) 10:30 中国 2月製造業購買担当者景気指数(PMI)
03/04 (水) 10:45 中国 2月RatingDogサービス業購買担当者景気指数(PMI)
03/05 (木) 09:30 豪 1月貿易収支
同僚がチェスの大会に出たらしいのですが、3割は外国人の子供だったらしいです。将来、海外の方と交流する機会があれば役に立つかもしれないので、息子に覚えさせようかと真剣に考え始めました。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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