
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で2020年3月撮影。REUTERS/Carlo Allegri/File Photo
[ニューヨーク 23日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数が1%以上下落して取引を終えた。人工知能(AI)に関連する混乱への継続的な懸念に加え、関税を巡る不透明感の再燃を受けてリスクの高い株式から資金が逃避した。
AIによる破壊的な影響への懸念から金融株(.SPSY), opens new tabは3.3%、ソフトウエア関連株(.SPLRCIS), opens new tabは4.3%下落した。
USバンク・ウェルス・マネジメントの投資ストラテジスト、トム・ヘインリン氏は「AIに関する疑問は二点ある。コストがどれほどかかるか、そして誰が影響を受けるかだ」と指摘。「市場は見出しに反応し『まず売り、後で評価する』姿勢を見せている」と述べた。
さらに「これは実際に起きたことではなく、起きる可能性への見方だ」と語った。
米連邦最高裁は20日、トランプ大統領が非常事態権限に基づいて発動した広範な関税措置を違法とする判断を下した。これを受け、トランプ氏は多くの貿易相手国と貿易協定で合意したにもかかわらず、各国からの輸入品に15%の代替関税を課すと表明した。
ヘインリン氏は「最高裁の判決は予想外ではなかった。しかし、中東の地政学的緊張の高まり、関税の不確実性、AIによる代替の可能性といった不確実性が重なり、投資家に広範なリスク再評価を促している」と指摘した。
猛烈な冬の嵐により北東部の交通網が麻痺した。フライトアウェア・ドットコムによると、ニューヨーク市周辺の空港では89─98%の便が欠航した。これを受け、航空株(.SPCOMAIR), opens new tabと旅行・レジャー関連株(.SPCOMHOTL), opens new tabはそれぞれ3.8%、3.7%下落。ダウ輸送株指数(.DJT), opens new tabは2.9%下落した。S&P総合500種(.SPX), opens new tab構成企業のうち決算をまだ発表していない企業77社のみとなり、第4・四半期決算シーズンは終盤に差し掛かっている。今週は特に25日に予定される半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの決算が注目される。S&P500の主要11セクターでは金融が最も大幅な下落率を記録した一方、主要消費財(.SPLRCS), opens new tabが上昇率トップとなった。ヘルスケア指数(.SPXHC), opens new tabは1.2%上昇。製薬大手イーライリリー(LLY.N), opens new tabが4.9%高となり、指数を押し上げた。同業ノボノルディスク(NOVOb.CO), opens new tabの肥満症治療薬「カグリセマ」が、直接比較試験でイーライリリーの「ゼップバウンド」に劣ったことを受けた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.2対1の比率で上回った。ナスダックでも2.29対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は183億9000万株。直近20営業日の平均は206億2000万株。
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