B.LEAGUEの社会的責任活動「B.Hope」は、バスケットボールを通じて社会課題解決の一助となることを目指しています。2026年のオールスター開催地である長崎県は、人口減少や少子高齢化、離島格差などの課題に直面しています。

私たちは今回の活動に「長崎の未来に希望の種を」というコンセプトを掲げました。次世代を担う子どもたちが、自分の街に誇りを持ち、「どんな未来も創り出せる」と自らの可能性を信じてほしい。そんな想いから、自治体、パートナー企業、クラブ、選手と連携し、地域課題の解決に向けたアクションを展開しました。

本レポートでは、長崎市・長崎大学との共催のもと、B.LEAGUE パートナーであるTIS株式会社様にご協力いただき実施をしたプログラミング教室「B.テックラボ」の取り組みについて、ご紹介いたします。

長崎の未来を拓く「きっかけ」の創造

長崎市は現在、全国的にも顕著な人口減少と若者の県外流出という課題に直面しています。これに伴う地域経済の縮小や産業の担い手不足は深刻であり、特に地場企業の成長に不可欠な「デジタル化(DX)」を担う人材の確保が大きな壁となっています。

こうした背景から、次世代を担う子どもたちへのIT教育は地域活性化の鍵となりますが、長崎市によれば、プログラミング教育の浸透は他地域に比べ遅れをとっているという実態がありました。また、子どもたちにとってもITやプログラミングは依然として「専門的で難しい」というイメージが強く、この心理的なハードルをいかに払拭するかが大きな課題です。

そこで私たちは、B.LEAGUEやバスケットボールという「スポーツの楽しさ」をテクノロジーと掛け合わせることで、子どもたちが遊びながら自然にデジタルに触れ、その可能性を肌で感じられる取り組みを目指しました。

B.LEAGUE選手とともに触れる最先端テクノロジー

ラボ1:小学高学年向け「量子コンピュータ教室」

【参加選手:渡邊雄太選手(千葉ジェッツ)、吉井裕鷹選手(三遠ネオフェニックス)】

小学校高学年を対象にした「量子コンピュータ」教室では、次世代の計算技術として世界中で注目されている「量子コンピュータ」をテーマに実施しました。一見すると大人でも難解なテーマですが、子どもたちでも入りやすい「ブロックゲーム」を入口に、バスケットボールの試合中を想定した「瞬時の状況判断」や「仲間との瞬時なコミュニケーション方法」などのトークを組み合わせたプログラムを構成しました。

バスケのプレー中の状況判断に関する質問について渡邊選手は、「自分がボールを持ってからの判断だと遅いので、その前に味方の位置やディフェンスの位置を把握して、ある程度先を予測しながらプレーしている」と回答。

 

 

ゲームチャレンジにおいて高得点をたたき出していた吉井選手は、「大人になったら、ルールをうまく利用していい得点を出すとか、賢く立ち回ることも大事。ただ、最終的には、今日みたいに、一つ一つ着実につないでいく、ということも大事にしてほしいから、焦らずがんばって」とメッセージを残しました。

(教室の様子はB.LEAGUE KIDS YouTubeをチェック!)

ラボ2:未就学~小学低学年向け「うごくぬりえAR/3Dプリンター/VRなど」

【参加選手:竹内譲次選手(大阪エヴェッサ)、川真田紘也選手(長崎ヴェルカ)】

未就学児~小学低学年向けのラボ2では、より五感で楽しんでもらえるよう、複数の体験型ブースを展開。プログラミングの概念を「遊び」の延長として体験してもらいました。(下記、一部ブースをご紹介)

【うごくぬえりえAR】自分で色を塗ったバスケットボールやユニフォームなどが、AR(拡張現実)技術によってスマホの画面上で立体的に動き出す。また、自分の描いた絵と一緒に、子どもたちと選手が記念撮影を実施。

 

 

【3Dプリンター/VR】:3Dプリンターは、デジタルデータが現実の「モノ」として形作られていくもの。バスケットボールのデザインに、自分の名前を記念に入れました。VRのブースでは竹内選手と子どもたちが一緒にブロックの積み上げをチャレンジ!

 

 

その他、ロボットプログラミング(スクラッチ)や、マイクラなどのブースも、選手と子どもたちが一緒に体験しました。

子どもたちの選択肢が広がるきっかけに

今回のB.テックラボを終え、参加した子どもたち・保護者からは「選手と一緒にできたから、楽しかった」「親子で参加できてよかったです」といった声が寄せられました。

また、選手からも

「僕たちからしても量子コンピュータは難しいテーマでしたが、ゲーム感覚でやると楽しめましたし、参加した子どもたちにとっても楽しめた時間になっていると嬉しいです(渡邊雄太選手)」

「僕たちが小さい頃には、こんなにテクノロジーが身近に感じられることがなかったので驚きました(竹内譲次選手)」

「僕自身も新しい経験ができました。これからもどんどん発展していく分野だと思います。みんなにとっても良い経験として残っていくと嬉しいです(川真田紘也選手)」

と感想を述べられました。

B.LEAGUEというエンターテイメントとかけ合わせた本イベントをきっかけに、参加した子どもたちがテクノロジーに興味関心を抱き、未来への選択肢が広がっていることを願っています。