高市首相は今月23日に衆議院を解散し、来月8日投開票の日程で衆院選を行う方針を示しました。

 山梨県内の選挙区の情勢について、取材を進める県政キャップ・樋 真孝記者が解説します。

【吉岡キャスター】
樋さん、高市首相が解散を明言しました。会見をどう見ましたか?

【樋 記者】
そうですね、与党の中にも異論がある中戦後最短の異例解散ですから、覚悟を決めたという感じが伝わってきました。

高市総理は会見で「責任ある積極財政」「物価高対策」を掲げましたから、こうした大儀を国民がどう受け止めるかがポイントとなりそうです。

【吉岡キャスター】
山梨県内の情勢はどうなんでしょうか。

【樋 記者】
近年、毎回接戦となる山梨1区ですが、今回は例年にも増して混沌としてきました。

戦いの主軸となるのは、前回の選挙で勝利し、今回は中道改革連合から立候補する意向の立憲の中島克仁さんと、前回7900票差で敗れ、比例復活に回った自民党の中谷真一さんです。

これまでの選挙で、自民の中谷さんは連立政権を組んでいた公明党の支援を受けていましたが、今回は連立政権は解消され、代わりに公明党と立憲民主党が合流。単純計算で前回衆院選で公明党が獲得した約2万5000票の上積みが期待されます。

【吉岡キャスター】
中谷さんはその分減るわけですから、これは大きな影響ですね。

【樋 記者】
そうですよね。ただ、中道連合改革という新たな政党を、立憲・公明両党の支持者がどれほど受け入れるかは不透明ですし、選挙とカギとなる無党派層の受け止めも重要なポイントとなります。また、自民党は前回選挙の逆風に比べて、高市総理の高い支持率を背景に選挙戦に望みますから、いわゆる高市票の上積みもあるかもしれません。

【吉岡キャスター】
情勢をつかむのが難しくなりそうですね。

【樋 記者】
はい、この2人に加え、19日に行われた1区の立候補予定者説明会には、国民民主党と参政党の関係者が出席しました。

国民民主党が1区擁立となれば、旧民主党系が分裂して中島さんの票が割れますし、保守的な政策の多い参政党が擁立すれば、自民の中谷さんと票を奪うことが想定されます。

また、共産党も候補擁立を決めていますから、5人による混沌とした選挙戦となる可能性もあります。

政権の枠組みが変わったことで、山梨県内の選挙区もこれまでと大きく構図が変わりました。

関係者の中には「過去の選挙とは全く別の選挙になる」と話す人もいて、公示まで、そして投開票日まで、情勢が大きく変わる可能性がありそうです。

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