京都市下京区の市立梅小路小の通学路に11月、制限速度に関する交通規制が新たに設けられた。住宅街にあるが、抜け道として利用する車が多く、対策を求めた地元の要望が実現する形となった。京都府警によると、府内にはこうした特徴のある道路は多数あるが、地域の要望で速度制限が実現するのは珍しいという。(清水美穂)

制限速度が引き下げられた小学校前で通行車両に注意を呼びかける下京署員(中央)とボランティア(2日、京都市下京区で)制限速度が引き下げられた小学校前で通行車両に注意を呼びかける下京署員(中央)とボランティア(2日、京都市下京区で)

 11月21日から設けられた交通規制は、市立梅小路小の出入り口に面する壬生川通の一部区間(約130メートル)について、時速60キロの制限速度を時速30キロに引き下げるというもの。幅員は左右の路側帯を含めて約6メートルで一方通行となっている。この通りにつながる一部区間(約280メートル)も時速30キロに制限することになった。

 小学校前のこのエリアは住宅街で、登校時には小学生とともに住民や、通勤する車が狭い道で行き交っている。下京署によると、大宮通の北向きから、七条通の西向きに行く車が、信号を避けるために、このエリアを高速で通り抜けるケースが散見されてきた。このため、児童との接触事故を懸念する声が地元から府警側に寄せられていた。

交通規制交通規制

 府警が現地の通行実態を調査。通り抜けの車を確認し、スピードを抑制する段差を設けるなど様々な対策を検討したが、制限速度を設けることが最も効果的だと判断。府公安委員会が今回の制限を決めた。府警によると、特に京都市中心部では道路が「碁盤の目」状に整備されており、同様の特徴がある道路は多くあるが、速度制限まで実現に至った事例は少ないという。

 この規制を周知しようと、下京署は校舎前の通学路で今月2日、児童の朝の通学時間帯に合わせて啓発活動を行った。署員や地域のボランティアらが「速度注意」「スクールゾーン」などと書かれたプラカードを掲げ、トラックなどの通行車両に注意を促した。

 同署は、規制を周知した上で取り締まりを強化していく方針だ。同署の岡川達也交通課長は「『抜け道』をすること自体を否定はしないが、通行する際は速度を落として子どもに十分注意してほしい」と話す。

 同小の井上奈美校長は「『あの道は危険』という地元の共通認識は以前からあった。これまで大きな事故が起きていないのは、児童の登下校を見守ってくれたボランティアたちのおかげ。規制が事故抑止につながれば」と期待を寄せていた。

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