子どもの学校生活と切っても切り離せない「いじめ問題」。
文部科学省の調査(※)によると、「いじめを認知した学校数」は総数の約79%にもおよび、ニュースなどで問題が取り沙汰される現在でも、たくさんのいじめ被害者が出ている現状が明らかとなっています。
「もし自分の子どもがいじめ加害者と言われたら?」そんないじめ問題を取り上げた、コミックエッセイ『娘はいじめなんてやってない』(しろやぎ 秋吾 著)から一部を公開します。
※参照:文部科学省 初等中等教育局児童生徒課「いじめの現状について」資料2
登場人物

夫が妻に告げたのは「いじめはない」「警察は介入しない」と“言われた”いう事実だけ
息子・俊介が小学校の屋上から飛び降り、意識不明の重体に…。
病院で俊介に連れ添う母・愛美のもとに、「話を聞いてくる」と学校と警察に乗り込んでいった夫・秀樹が戻ってきていた。
秀樹は愛美に、「学校からはいじめはないといわれた」「警察にはいじめには介入しないと言われた」と報告し泣くばかり。

いつもは自分に強く出てくるのに…こんな大事なときに、なんの収穫もなく帰ってくるなんて…そんな“役に立たない”夫を見て、愛美は呆れることしかできない。
いじめはなかった? 俊介はこんなことになっているのに…?
それで終わり…?

夫は役に立たない。
誰もわかってくれない。
いじめは絶対にあったのに。だから俊介はこんなことになったのに…。

誰にもわかってもらえない、自分の苦しみを吐き出すために、愛美はSNSに投稿を始める。
「息子が自殺未遂をした」
「いじめなのに 加害者はわかっているのに」
同情が欲しかったわけではない。

SNSに投稿したところ、すぐにたくさんの「いいね」が集まった。

そんな反応を見て、「理解してもらえた」と思った愛美は、少しずつSNSの世界に取り込まれ始めてーー?
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