連載《とっておきの旅》
北の大地ではいっときの猛暑は収まり、爽やかな風に変わり始めているようです。湿度が低くカラッとした空気に包まれた、夏の終わりを迎える北海道へ、涼を求めに出掛けませんか? 今回ご紹介するのは、函館、輪厚(わっつ)、ニセコと3つのロケーションにたたずむ話題のホテルです。ホテルステイはもちろん、それぞれの街の魅力を感じながら北海道ならではの大地の恵みも味わえる、ラグジュアリーな3つのホテルにフォーカスします。
【写真22枚】旧領事館、中の様子は? 草原の中のテーブルとは? 名物バーテンダーが待つバーもチェック!
■函館「HOTEL 白林 HAKODATE」 旧ロシア領事館を改修
函館港を一望できる幸坂の中腹にこの夏にオープンした「HOTEL 白林(ビャクリン) HAKODATE」。
100年以上も前に建てられたこの建物は、明治期に帝政時代のロシアが建てた日本に唯一現存する建造物で、往事はロシア領事館として使用されていました。そんな歴史的な建物を改修し、新たにウェルネス棟も加わった最新の注目スモールラグジュアリーホテルです。
歴史が息づく函館の街になじむこのホテルは、港町・函館の情緒あふれる街並みを楽しみながら、食・建築・ウエルネスをトータルで体感できるのが魅力。設計は中山眞琴氏が担い、建築好きからも注目を集める存在です。
■領事館棟とウェルネス棟、全6部屋スイート仕様
ゲストルームは領事館棟に2部屋、ウェルネス棟に4部屋。全室にプライベートサウナと水風呂を設えたぜいたくなスイート仕様になっています。
領事館棟は一世紀以上の歴史の面影を残した温かみのある室内。
ウェルネス棟はホテル開業のために新たに増築され、各部屋に光庭と半屋外露天風呂が付き、モダンで機能的なインテリアがそろいます。
どちらの棟に宿泊しても、暖炉やジャグジー、プールやドライ&ミストサウナを備えたウェルネススペースの大空間、また、ジムやライブラリーへのアクセスができます。
新旧の棟を行き来しながら過ごす時間は、特別なひとときとなるでしょう。
■港を眺めながら北の大地の恵みを味わう
往年の面影を残すエントランスからメインダイニングに足を踏み入れると、ガラス窓一面に広がる港の景色に旅情がいっそう高まります。
宿泊には「メインダイニング 白夜」での朝食、夕食はフレンチまたは寿司(すし)が含まれます。
イノベーティブなモダンフレンチは、フランスで巨匠ベルナール・ロワゾーやM.O.F.ジャック・マキシマンに師事したエグゼクティブシェフ、因藤徳郁氏による、ダイナミックな美食の世界。「十勝ELEZO」の蝦夷鹿など、北の大地の恵みを存分に味わえます。
北海道の新鮮な魚介を食したいなら「すし処 船見」をチョイス。函館の名店「すし処 木はら」で10年研さんを積んだ、気鋭の若大将・川邉純平氏が函館近海や道内の海で採れた大粒のホタテやツブ貝、ウニ、マグロなど、ここでしか味わえない旬の「EZO前にぎり」を提供してくれます。
「Bar Hakodadi」では、バーだけの利用も可能。重厚な雰囲気が漂うオーセンティックな空間には名バーテンダーがカウンターに立ち、特製のカクテルも人気を集めています。
